第13話 作品名
「最近の作品名って、文章みたいに長いのが多いよな」
「そうですよね。何文字くらいにすべきか、昨年の中間選考通過作品を分析してみますね」
翌日、早速、度数分布グラフを準備してくれる。相変わらずすごい分析力だ。うちの会社に欲しい。スカウトしたら来てくれるだろうか。そうしたら毎日一緒にいられるのに……
「中間選考通過作品は約1900作品で、平均文字数は34文字です……って、聞いてます?」
おっと、危ない。妄想が過ぎたようだ。
愛さんのグラフによると、10文字以下が約200作、10文字~20文字は400作品以上とピークに。その後はなだらかに減少するが、90文字超も50作以上存在している。
「最大は100文字か」
「はい。〇ヨムのシステムでは作品名は100文字までという制限があるようです」
「なるほど。それにしても100文字をフルに使った作品が10作以上もあるとはな……題名だけでショートショートが書けそうだ」
「本当ですね」
愛さんはクスリと笑った。
「私たちの作品はどうしましょうか?」
「そうだな。まあ中央値の20文字くらいで、中身をしっかり伝えつつ簡潔に興味を引くタイトルを考えよう」
そして、11月29日、ついに〇ヨムコンが始まった。
ファンも増え、文章力も磨かれ、作品名も決まった。
愛さんとの協働作業も充実している。
「よし、今度こそ……絶対にやるぞ」
拳を強く握りしめたおれに、愛さんも静かに頷いてくれた。
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