エルヴィーネは他人からは恵まれた人生を送っていると思われるだろう。しかしそれは全て他人の欲しいものであって、エルヴィーネが欲しいものでは無かった。そんな彼女が出会ったのは、「女のくせに」と言われても画家を目指す女性。エルヴィーネは初めて自分で「やりたいこと」を見つける。自分では作り出すことは出来なくとも、それを応援することで力になる。難しい状況であっても、無力ではないことを確信できる物語です。