第8話あなたに似合う色は?
現在。
色々と布を充てられて色を確認中。
な、なにしてるのかな?
「えっと…」
男「あら、なぁに?」
「これ、何してますか?」
男「あなたに似合う色を探してるのよぉ〜。このピンクもとぉっても可愛いけど、あなたの肌の色じゃ浮いちゃうわぁん。」
「そうなんですか?」
男「えぇ。人にはそれぞれ似合う色があるの。パーソナルカラーとも言うわね。春、夏、秋、冬って色分けするわ。」
そうなんだ…初めて知ったな。
すごい楽しそうに布を変えてるからちょっと怖かったけど。
私に似合う色…。
なんだか楽しみ!
「あ、この色…」
すこしくすみのあるオレンジ色。その色を充てられた時、驚く程顔がパッと華やいだ。
この色好きかも…。
男「えぇ、とっても素敵。じゃぁメイクはこの色をベースにしましょ!後は髪の毛ねぇ。あなた、普段から髪の毛いじらないでしょ?」
「なんで分かるんですか?」
男「痛みが全くないわ。もうビックリしちゃう!!だから髪型はそうねぇ…せっかく長い黒い髪なんだもの、毛先を巻いてみましょ!こんな感じに。」
「わぁ…!」
アイロンとスプレーワックスを使って綺麗に可愛く巻いてくれる私の髪。
これだけでなんだか自分じゃないみたい。
オシャレってすごく楽しいなぁ。
男「うんうん!メイクのコツも話しながら教えてあげるわ。ちゃんと自分でできるといいわねん♡ところでなんでお化粧しようと思ったのかしらん?」
「え?」
男「だってあなた、ずっとやってこなかったんでしょ?17歳よね、他の子達の影響って事も考えにくいし。」
「あぁ…えっと。」
男「失恋かしらん?」
「うぐ…」
す、鋭い。
私何も言ってないのに。
男「やっぱりねぇ〜!可愛くなって見返したいって?」
「それも…あります。好きな人に他の女の子と比べられて振られて…。でも私にもっと魅力があったらって。」
男「…」
「彼に振り向いて欲しいなんて言わないです。でも、私も変わらないと…。」
次に付き合う人にも同じこと言われちゃいそうで怖い。
男「んんー!!偉い!」
「え?」
男「自分を磨く女、私は好きよ。よぉぉし!!じゃぁ頑張って可愛くなってそんなクズ男には後悔させちゃいましょっ!!」
「あ、あの」
男「彼女に他の女と比べた発言するなんて言語道断よ!!大丈夫、あなたにはこの世紀の天才魔女レオがついてるんですものっ!!」
「レオ?」
レ「私のな・ま・え♡さぁさ!早く完成させるわよぉ〜!!」
あ、熱い。
レオさん?姐さん??が燃えてる…。
私焼け焦げちゃいそう。
「…くす。」
でも仲良くしたいな。
こんなに協力的なんだもの、きっといい人だよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます