第22話
『圭志(様)敵(は)、残り何人(ですか)?』
「えっ・・・ざっと見積もって7~80ってとこだ」
『了解(です)。いくぞ淋香(はい)』
そして、その場で軽くストレッチをした俺(私)は、
部屋を飛び出した。
「淋香っ!!」
後ろから聞こえるお祖父様の声に、軽く右手を上げ
答えた後、俺(私)は来た部屋を戻った。
その途中・・・
部屋の隅に、仰向けに横たわる人の姿が飛び込んできた。
それは、私の大切な人・・・
手を胸の上に組み、静かに眠るあの人を見つけた。
“おじいちゃん、ありがとう・・・
おじいちゃんが守ってくれた命。
私は生きるよ”
‘ジイさん、ここは俺達が守る。
だから・・・ゆっくり休んでくれ’
“‘お疲れ(さん)様でした’”
私(俺)達は、おじいさん(ジイさん)に別れを告げ、
敵陣に乗り込む。
一度に15人以上の男達、俺(私)は手加減は一切なし。
手当たり次第に、相手をぶちのめしていく。
漆黒の覇気を纏い、相手の顔や腹に拳を突き立てる。
絶対的な覇気は、相手を怯えさせる。
ヘタをすればこの覇気に当てられただけで
泡を吹いて倒れる雑魚もいた。
そうして俺(私)はあの部屋から台所まで、
約半数以上を片付け終えた。
後は、台所のみ・・・
ここには、おばさんたちが囚われているはずだ。
俺(私)はそっと入口に近づく。そして息を殺した。
体がふらつき、限界を教えてくる。
‘頼む。もう少し、もってくれ’
そう思いながら、中の様子を確認した。
すると、リーダー格の男に
さっきボロボロにした男が近づき耳打ちする。
その後、リーダー格の男は
今の俺(私)にとって、最大の禁句を口にした。
「おいっ、今動いてる奴!!
てめぇのせいでここに居る奴ら
全員あの世行き・・・決定したぞっ!!ケッケッケ」
‘“誰も死なせ(ません)ねぇ”
今、その言葉を言ったお前・・・お前を送ってやるよ。
闇にな・・・’
そして俺(私)は
そいつらに向かって、全開パワーで突っ込んだ。
台所付近にいた敵・・・
30人の内、覇気によってブッ倒れた奴は20人。
残り10人は何とか立っていられたようだったが、
一撃を入れるとバタバタと床と友達になっていった。
そして・・・
『なぁ、お前。さっき何するって言った?』
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