第4話

『ったく、何ボケてんだよ!!

 そんじゃあとりあえず、お前先に挨拶に行って来い!!』


「分かった。けどお前はホントに行かねぇのか?」


『だーか-ら・・・この姿の俺が、行ってどうすんだ?

 あいつら俺を知んねぇんだぞ。

 なのに淋と全く同じ顔、持ってってどうすんだよ。


 それに、さっきから頭の中が、うるさくて仕方ないんだ。

 先にこっちを何とかしたい』


「淋香・・・か?」


『あぁ・・・中でぶつぶつとしゃべってる。


 だからここで、少し相談する。

 その後、どうすっか決めっから・・・


 何かあったらこれで・・・』


そう言って俺は耳のピアスを指した。


「分かったよ。じゃあ俺は、行ってくる」


そう言って圭志は部屋の外へ出て行った。


それを確認した俺は入口傍の壁に寄りかかり、

何かに悩む淋香と、話し合いを始めた。

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