第13話

目の前の男性はくすくす笑い、

ライトアップされた交差点を見つめる。


「本当に来た。すごいね~」


と、他人事のように言ってる。



私の後ろでギャラリーが


「あれ・・・白じゃん。

 2人で一対の。


 銀・青・黄・黒はあっちにいるよ」


「ねぇ、紫は?いないの?」


「いるよ~ほらあそこ」


「おっ、東の入り口に碧龍がいる」


「西に龍寅もいるじゃん」


「南に華龍も控えてるしね」



なんて声が聞こえてくる。

でも、私には何のことか分からない。


私の知らない世界・・・なんて思っている間に

目の前のイベントは終わり、

何台も居た単車は、パトと共に四方へ散っていった。

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