第2話 状況把握
目の前に巨大な筋肉が押し寄せてくる恐怖に思わずベッドから飛び降りるように逃げようとしたが、体が上手く動かない。
そして、女性はベッドの上でじたばたしている僕を、まるで赤ちゃんを抱っこするかのように軽々と持ち上げた。
「どうしたのかしら?もしかしてお腹空いちゃった?」
一体なんなんだ。どうしてこの人達は僕を赤ちゃんのように扱うんだ。僕は悩んだ。いや、悩まなくてもこれは分かりきったことだ。
もしかして、赤ちゃんになっちゃった?
小さな手にもっちもちの腕、そして僕の父と母らしき人達。他にも理由は色々あるが、これはあれだな。どっかの世界の赤ちゃんに転生したらしい。
一回落ち着いて周りをよく見てみよう。なぜ浮いているのかが分からないインテリア等もあるが、基本的にはアニメとかで見るものと雰囲気は似ている。両親の見た目は黒髪でアジアと西洋の良いとこ取りのような顔立だ。しかし、話している言語についてはよく分からない。そもそも日本語と英語くらいしか知らない僕には当たり前なことなんだけど。
まぁでもあれだね。両親を見た限り僕もイケメンになりそうだし、生活にも困らないくらいの余裕もありそう。前世に未練が無いわけでもないが、起きてしまったことはしょうがない。
こう見えて僕はとてつもない理性と状況把握能力持ち合わせている。(自社調べ)
決まった。僕のこれからの人生設計。前の人生で出来なかったこと全て、この新しい世界で堪能してやる!
多分、僕の人生を小説にするならタイトルは、「異世界転生したので全力でスローライフを送ることにしました。」かな?
転生したらムキムキマッチョの家系に生まれました。 ひゃあ @hyaa
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