転生したらムキムキマッチョの家系に生まれました。

ひゃあ

第1章 

第1話 転生

 僕の名前は佐藤元気。今日からピカピカの高校一年生だ。好きな食べ物は梨で、、

 ん?何で頭の中で自己紹介してんだ?。まぁ、そんな将来夢と希望しかない僕にも悩みがあるんだ。それは、、、


「マジで筋肉ってどうやったらつくんだよ!」


急に大声を出してしまった。これは失敬。

ご覧の通り僕は筋肉も脂肪もない骨と皮なのである。毎晩お風呂に入る度に見る鏡越しの自分はとても醜い。


「しかし!このままの僕だと思うなよー!絶対筋肉ムキムキになってやr」


 ー全身に衝撃が走る。なんだこれ、めっちゃ飛んでるし回転してる。このまま着地したらオリンピックでも高得点間違いなしじゃね?。

違う違う。何考えてんの僕!死ぬって!ってか、運転手鼻くそほじってんとちゃうぞ!そして食べるな!って、あれ?やべ気持ちよくなってきた。そういえば死ぬときはナニよりも気持ちいいとかそうでないとか、、、


 桜が満開の通学路、そこに響くのは建物に衝突するトラックの耳障りな音と、何かが砕けたような鈍い音だった。




「うふふ。ぐっすり寝てるわ。」


「そうだな。このかわいい唇は君に似たのかな?」


「じゃあ、この高いお鼻はあなたに似たのかしら?」


ん?何かいちゃラブの香りがプンプンするなぁ。僕の前でそんなことをする不届き者はどこのどいつだー!


「だー!」


「「喋ったー!!」」


何かムキムキの知らん男女いるー!?

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