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「ひゃー、鳥肌半端ない! すげぇかっこよかったっすわ笑」
「これにてミスターコンアピールタイムは終了です!」
「1番だと思った人に丸をつけて運営本部に設置してある投票箱に投票して下さいねー」
司会の男子がマイクで話す。
そして私、あかりちゃん、
午後になった。
野外ステージには参加者がずらりと並んでいる。
「えー、今からミスターコンの結果発表をしまーす!」
司会の男子がマイクで明るく話す。
「おー!」
「ついにキター!」
ステージ前が賑わう。
「もう先に一位言っちゃいますね!」
「一位は~」
私、あかりちゃん、
「777票、
「ラッキーセブンキター! 票数も宇宙を超えた――――!!」
司会の男子が勢いよく叫び、マイクからキィィンと声が響いた。
777票!?!?
拍手と祝福の言葉が飛び交う。
「キャー!」
「紫、かっけぇ!!」
「おめでとー!!」
あ、
「…総長、一位おめでと」
「…さすがだね」
「…
「…あぁ、眠らせねぇよ」
「ギャー!
女子達が発狂する。
何を話していたのか分からないけど…。
私は泣き笑いする。
ふたりの笑顔が見れて良かった。
*
「あかり、ポップコーン、めっちゃ食べるじゃん」
文化祭2日目。校舎前に設置された屋台付近で
「だって美味しいんだもん~」
「
「うん」
「ん~、あっ、クレープは?」
「食べる」
「じゃ、あかり、私達クレープ買ってくるから少し待ってて」
「うん、いってら~」
あかりちゃんが、ひらひらと手を振る。
私と
「
「あ、ほんとだ」
女子達がざわつく。
「見て! あれ
え……
私と
なんで……。
あ、今日、一般公開日……。
白髪と金髪の男子を筆頭にして男子達はあかりちゃんに近づいていく。
「ちょっと付き合ってもらおうか」
金髪の男子が怖い表情で脅すとあかりちゃんはポップコーンを地面に落とす。
白髪の男子は隣で楽しそうに笑う。
あ、
「あかりちゃん!」
「あかり!」
私と
*
「嫌っ! 放して!!」
あかりちゃんの叫び声が体育館裏から聞こえる。
「もう少しの我慢だ」
「ほら、来た」
体育館裏に着くと、
後ろには白髪と金髪の男子達が並んでいる。
「
「
「姫のお願いでもそれは聞けねぇな」
「あかりだっけ? お前にいい事を教えてやる」
「いい事?」
あかりちゃんが聞き返す。
「そこにいる
「
「え……」
あかりちゃんは動揺しながら驚く。
「ちなみに
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