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思考が一瞬停止する。
え……。
「冗談、ですよね?」
『てめぇ、バカか! 俺が冗談でこんな電話する訳ねぇだろ』
嘘だ。
嘘だ嘘だ。
『総長、出る前何か言ってなかったか?』
「出る前……」
“…バイト、行って来る。ありす、勉強頑張れよ”
あれは“全面抗争、行って来る。ありす、この先俺に何があっても勉強頑張れよ”って意味だったの?
異様に優しかったのも、これで最後になるかもしれないから?
“…心配するな、俺が必ず
「
『無理だね。始まったらもう、“総長のどちらかが死ぬまで”は止まらねぇよ』
私の両目から光が消える。
そんな……。
このままどちらかが死ぬのをここでただ黙って待ってるしかないの?
私はぐっと自分の左手を握り締めた。
そんなの絶対に嫌!
諦めたくないよ!!
“…上手く行かせるしかない”
…そうだ、
だったら私は――――。
「
『何言ってんだ? 死ぬぞ』
“どうかこの先何があろうとも生きて、
だから。
夜空の
「私は絶対に死なない」
「生きて
『あー、俺また総長にボコられんだろうな』
『いいよ。住所教えて。迎えに行く』
*
そして30分後。私はマンションの前に迎えに来た
白いバイクと黒いバイクが集まる中、
ハニーブラウンの髪に白の特攻服の
黒髪に黒の特攻服の
さらさらな黒髪で白の特攻服の
彼女であり、肩までのピンクブラウンの髪に白の特攻服の
「
「ありす!?」
「ありすちゃん来ちゃだめだ!」
「
「ごちゃごちゃうるせぇな!」
クリーム色の髪をし、黒の特攻服を着た
「ちゃんと掴まってろよ」
「はい」
短く答えると、
すると廃墟まで半分程の場所にジャンプ台のような大きな石が落ちていて避けきれず、上に乗り上げ、そのまま大ジャンプする。
「きゃあっ!」
私の悲鳴が響く。
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