Ice lolly6⋈約束、したのに。
1
約束、したのに。
破るなんて許されないのに。
……かもしれないのに、今日だけは許して。
*
「…ねむ」
7月10日の早朝。屋上で
「ごめんね、こんな時間に呼び出して…」
「…いや、でもこんな時間によく来れたな」
「…まぁ、俺もだけど」
「今日は一人で電車に乗ってここまで来たの」
「早く高校行って勉強したいからって嘘ついて…」
「昨日、帰りが遅くなったのも図書室で勉強してたからって…」
「だけどもう、バレるのも時間の問題かもしれない」
「…なんで?」
「昨日の帰り、電車で
「それで教えてもらったの」
「白い鳥に
「
「もし同じクラスだったりしたら
「…分かったから落ち着け」
私がコクンッと頷くと
「…
「…何かされなかった?」
「何も…」
「…心配だから制服のポケットとか鞄とか見てもいいか?」
「うん」
短く答えると
ウィッグ、
制服の襟、左胸のポケットに袖、
スカートのポケットを調べていく。
やばい。
心臓の音、
「…やべぇな」
「え!? 何か見つかって…」
「…胸に耳当ててみろ」
私は抱き締められたまま、耳を胸に当ててみる。
え、
心臓の音が速い…。
まさか、
「…大丈夫みたいだな」
「…次は鞄見てみるわ」
右脇ポケットまで何もないことを確認すると、最後に左脇ポケットの中に右手を突っ込む。
「…!」
「
「…何もなかったわ」
私はほっとする。
「そっか、良かった…」
「…ここ、暑すぎるな」
私はぎゅっと手を掴んで立ち上がると一緒に扉の裏のはしごの場所まで移動する。
「…日陰で涼しいわ」
「…悪いけどちょっと寝る」
しゅるっ。
私は
唇を重ねた。
私は唇を離すと、
ぎゅっと制服のシャツを掴んで
自分から初めてしちゃった…。
恥ずかしすぎて、顔見れない。
「お、おやすみなさい…」
「…は? このまま寝れる訳ねぇだろ」
だよね……。
「…ほどかなくていいって昨日言ったよな?」
「…ごめんなさい」
「昨日、
「もっと
「…あーもう、今日寝不足でやべぇから」
「…どうなっても知らねぇからな」
「んっ……」
耳、うなじにもキスをされ、
「ひゃっ」
右手でセーラー服のリボンに触れようとするも
「
「…期待した? 今日は、ほどかねぇよ」
え……。
私が少し口を開くと
あ、甘い舌が入ってきて…。
いろんな角度からキスをされ、
強く、深く、絡んでいく。
「
私が倒れそうになると
プチッ。
リボン付きの白いブラのホックを外す。
「…!」
白いブラが落ちそうになり、慌てて両腕をクロスすると、
胸に
「ゃっ、待っ……」
しゅるっ。
白いブラの肩紐を一瞬で外され、
壊れるくらいに甘く、深いキスをされた。
「ふぁっ……」
私は完全に力が抜け、
「…危ねぇ」
「…おい、
「はぁ、はぁ…
「…ゆっくり息整えろ」
「…俺がついてる。大丈夫だ」
「
「…そう、じゃあ」
「…ウィッグ取ろうか?」
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