Ice lolly4⋈ほどかれるなら、ぜんぶ。
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私達の関係ってなんですか?
どうせほどかれるならぜんぶ…、
*
「おい、ボーッとしてんじゃねぇ」
「…………」
「ありす」
7月5日の朝。揺れ動く電車の出入り扉の横で
私はハッとする。
「…ごめんなさい、半分寝てた」
今日の電車内はサラリーマンや学生達はいるけど少し空きがあって、
後ろから押されることもなく、薄いブルーの半袖シャツを着た
私は2日連続で眠いけど…。
「寝てたじゃねぇよ。昨日も今日も」
「ほんとに大丈夫かよ?」
「あ、大丈夫。ちょっと勉強してて寝不足で…」
ほんとは昨日も今日も興奮して眠れなかっただけ…。
だけど、眠くて……。
ぐらっ…。
私は前にいる
「…!」
「危ねぇ」
「ありす」
「
「うん、ありがとう……」
私、ほんとにひどい妹だ。
抱き締められたくなかったって思ったくせに、
高校で
腕の中で眠るなんて。
だけど、
今はただ、こうして眠っていたい。
*
「…着いちゃった」
30分後。私は
私はドキドキしながらも足を踏み入れる。
C組の下駄箱、どっちだっけ…。
私が迷っていると、後ろから誰かが入ってきた。
周りがざわめく。
「え!? 不登校の
「髪、黒くなってるぞ」
「キャー! イケメン!!」
私は恐る恐る振り返る。
え、
しかも不登校で有名から一気に人気者になって……。
「…何見てんの?」
あれ?
雰囲気が…。
「あ、えっと…」
私の耳元に
「…
「…昼休み、屋上で」
「…来なかったら金髪のことバラす」
え、私、脅されてる!?
昨日のは夢だったのかな…。
私が落ち込んでいると、
「おはよ」
優等生姿の
「おは」
変わらずハニーブラウンの髪をした
「…眠む」
黒のショートのウィッグを被った
挨拶返せなかった…。
私は右肩に鞄をかけたまま、胸元に右手を当てる。
昼休み、どうしよう。
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