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私、なんで受け取ってしまったんだろう。
「…それ美味しいから」
「…刺激的。じゃあな」
男の子は部屋に戻ろうとする。
「あっ、待って」
「名前、聞かせて」
男の子は驚いた顔をした。
「…俺のこと知らねぇの?」
「え?」
「…ほんとに知らないんだな」
「…まぁ、好都合だけど」
好都合?
「あの?」
「…
「…お前は?」
「私は
「
「…俺も同じ」
「…またな、
男の子はそう言って部屋に入って行った。
同じ高校なんだ…。
…あれ?
え、同じ高校!?
やばい、どうしよう、髪の事みんなに言われたら…。
それより今は、アイスキャンディー食べなきゃ。
私は袋を破る。
爽やかな甘い香り……。
わぁ、白いサワー味のアイスキャンディー、綺麗。
私はアイスキャンディーを食べる。
サワーなのにヨーグルトっぽい味。
ほんとだ、美味しい。
刺激的でシャリシャリ弾けた甘酸っぱい感覚…。
おまけに……頬が熱い。
刺激的な夏がやってきて、
心に絡まったリボンがほどけ始めた。
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