第2話「鳥籠または箱庭」

クソッ!クソ共が!!

あれから何日たった?!

何時になったら完成する!!出口ログアウトが!!

サービス開始一日目に色んなところから電話が来て何事かと思ったら、ログアウトでできなくて目が覚めないだと?!

クソ共にプログラミングさせようとしたらしたらで、ゲームサーバーいや!ゲームその物を管理していたコンピュータに水をかける奴が出てきて!!余計に壊れ始めやがった!!

くっそ!死ね死ね死ね死ね死ね!!

責任取るのは全て俺だ!信用にも関わる!!

クソクソクソクソクソ!!

また追い抜かれる!!あのクソゲーム会社にぃぃぃぃぃ!!


◇◆◇


「あ...壊れた」


骸骨がついに砂になって消えたと同時に連続して音が鳴ると同時に周りにメッセージが現れる。


「めんどくさい、無視しよ」


私はそう言ってそれらを無視して血の池の中をびちゃびちゃとぐちゃぐちゃと音を立てながら歩く、骸骨さんが落としてくれた大きな剣を引きずりながら。


「あ、人間」


私は何やらオロオロしている大人の男の人を見つけてそう言う。私はその人に近づく。


「ひっ...!あっ...プ、プレイヤー?し、しかもこんな子供が....」


この人間は今まで私が見た事ないような目で私を見てくれた。

私はその目を観察しながら話しかけた。


「ねぇねぇ、ここら辺に町とかない?」


「まだ街を見つけてないのかい?!ええと...そうだね...僕が今から指を指すからそっちに行ったら街が見えてくるよ」


そう言って大人の人は指を指してくれた。


「ありがとう♪」


私はそう感謝して、大きな剣を大人の人に向けて振った。


「ぇ..?」


大きく数字が出た後。

一瞬で大人の人は真っ二つになって、体から色んなものが溢れ出し、ボトボトと地面に落ちた。


「赤い雪みたい♪」


私はそう言って笑を零したあと、地面を見て大人の人が指を指してる方向を確認し、その方向に真っ直ぐ歩くのだった。


「なんだ...村じゃん....あ、そっか体が落ちた時方向も変わっちゃたのかな?」


私はゆっくり前に進んで村の中に入る。


「誰かいませんか〜?」


私が声を出しても誰も家から出てこない、なんなら物音さえなかった。


「うーん...」


とりあえず私は、家に向かって大きな剣を降ってみた。簡単に壁は切り裂いたが悲鳴ひとつも聞こえてこない。


「...面白くない」


私はそう言ってその場を去ろうとすると、後ろから声が聞こえた。


「あらぁ?私の箱庭が面白くない....ですって?」


振り向くとそこには蜘蛛の体に巫女さんが来ているような服を纏った大人の女性が生えている見た目をした生物がいた。


「あなたはだぁれ?」


「名前なんてないわ」


「そうなんだ、呼びにくいね」


私はそう言いながら近づく。


「あら、そこは危ないわよ」


大人の女性にそう言われたとたん、地面に穴が空いて私は堕ちてしまい、下にあった鋭いものに目が貫かれ体が貫かれ、殺されてしまった。


再び目が覚めると村の中、しかも目の前にさっきの生物がいた。


「?!」


その生物は大きく目を見開き驚いてるようだった。一方私はゆっくり前に進む。手に大きな剣を持って。


「...そこも危な」


また落とし穴に落ちる、目が覚める。ちゃんと確認しないとダメらしい。


「ねえ、貴方...何を笑っているの....?」


お姉さんに指摘されて私は自分の顔に手を当てる、アレなんでだろう。確かに笑ってる。

楽しいのか、そうだ楽しいんだ。また赤い雪が見れるから。

私は大きな剣を引きずりながら走り出して、落とし穴の前でジャンプする。


「死ね♪」


そう言って大きく縦に剣を振るうと、数字が出て、あっけなくお姉さんは真っ二つになった。

そして赤い雪は見れなかった...


「ん?」


私がしょんぼりしてるとまた音がなると同時にめんどくさいメッセージが現れる。それはどうでもいい、あの生物の死体から巫女さんが来ているような服が落ちてた。

私はそれに近ずき触れてみる。


「着れるのかな?」


私はチュートリアルでやったように装備を変更する。すると私の服装が変わった。


「すごいすごい!白い!お姫様みたい!」


私はまるで物語のお姫様になった気分になって、少し前に見た本にでてきたセリフの真似なんかもしてみたりもした。


「あっ...そういえば、戻らないと」


正直言って現実は嫌だ。だけど頑張らくちゃいけない。いい子の振りをしておけばお父さんは私のしていることに気づかないと思ったから。


「えーっと...あれ?」


色々見られるところを出して歯車ボタンをしてひらがなでおわりという所をおせば戻れるはずなのに反応がなかった。

これってずっと遊んでいいってことだよね?


◇◆◇


(落ち着け、落ち着くのだ、鳥留 良軽、

まず今起きてる事を何とかするのだ)


俺はすっかり暗くなった空とその反対に煌めく街を見て、現在起こってる内容を思い返す。


最優先がプレイヤー達の救出。つまりログアウトさせなければならない。

親が無理やり頭から取り外す事例もあったらしいがそれは知らん。

説明書を読んでない親が悪い。

良くてで十年は目が覚めず、覚めたとしても、軽い脳の障害が残る。

悪かったら脳がショートして死亡。

よく考えたらこんな物考えた奴ら頭がイカれてるな。

話が逸れた。プレイヤー立ちを救出したあとはバグ修正だ。

場所が設定してあった高レベルネームドモンスターや軽いイベントなどが、バグか何かで世界中のとこにでも何体も現れてると合うバグ。


そして痛みの感覚がリアルに伝わるというバグ。本来は設定で痛みの度合いなど変えれるようにしたはずなのだが、こちらもバグで常にONしかも、リアルと同じ感覚ときたものだ。


そして、グロ表現。これはそもそも実装前に辞めたのだ。しかしどこかのバカがプログラミングをそのまま残して、しかも当時よりハイクオリティにしたせいでバグによって強制的に繋がってしまった。


「クソクソクソクソクソクソ....」


本当にゴミ共だ。使い物にならん。

とりあえず現状はまだなんとかなる方だ、立て直せる。

さて、ゴミ共に教育をしなければ。

プレイヤー救出まで、家には返さない。

そして暫くは最低賃金で働いてもらとしよう。

俺はそう自分に言い聞かせて、社長室を後にした。

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