一章目裏 過去と未来と因縁(れいと愛平編)

職員室に心当たりの先生を呼びに行ったすい

すいとは別行動になったれい

愛平と共に待つが....

「嗚呼」

『そっかねぇ』

「なんだ」

『君って友人に似てるねこのまま連れてってしまおうか?』

「ははっ面白いな」

『マジだよ』

「笑えねぇーな」

冷酷なれいと無邪気な愛平

その談笑は不穏な空気がただよっていた

『まぁー過去の話をしよう』

「いいぞでも幽霊と人、怪異と人住む場所が違うお前は隔離世俺はここだ」

「わかったよ話が終わったらねっ」

「なぁー」

ふーと長い息をして話し始めた

46年前

いや

そのもっと前

幼稚園のとき

愛平は虐待されていた

そんな愛平に手を差し伸べたのは親友の正約だった

辛い時、傷だらけな時、殺されそうになった時、空腹の時

いっぱいいっぱい助けてもらった

なのになのにあいつは簡単なことで裏切った

許せない

でも愛してる何時も何時も人との接し方の分からない僕の為に教えてくれた

なのに

高校生の時

「やったぁー受かったぁー正約に見せに行こーとっ」

印の押された受験票を持って正約のとこに行こうとした

美術室の外何かをおもいっきり蹴るをとがした

ドンッ、ドンッ、ドゴン

と物を蹴る音と誰か男の怒鳴り声

「きゃっ」

昔のことがフラッシュバックして廊下の隅にちじこまった

何度も蹴る音と怒鳴り声がする度に小さな悲鳴を上げた

しばらくして音が止むと意を決して美術室のドアを開けた

「ねぇーねぇー辞めてよまーくん」

まーくんと呼ばれた正約はドキリとして目を反らしながらうろたえるように言った

「これは事故だ事故」

正約の顔をチラリと見た

火照った顔にじとっとした獲物を見る目で見てきた

思わず

「まぁーくんさようなら」

とっ言ってしまった

暁の飛び降り自殺前夜

「君は誰の差し金かなぁー」

「えっそっそれは」

ペインティングナイフを回しながら喉を切る真似をした

「ひっ」

手下は顔を青ざめながら言った

「まっ正約だっじゃっじゃあな」 

逃げる手下を素早く刺した

ぐっとっ小さな悲鳴を上げた折れ込んだ

ほかの手下たちも同様だ

その部下の血を密蝋に混ぜ混んでシーリングスタンプで押した

その手紙を正約の北沢の下駄箱に入れた

当日誘われたように北沢はきた

「待ってたよ北沢 正約くん」

「ちょっあっ愛平これをペインティングナイフを置けっ」

「嫌だよぉー」

血塗れの愛平がニヤリと歪んだ笑顔を見せた

そしてふらふら北沢に近付き刺そうとしたが

「やっぱり君は友人だ殺せない」

そういって北沢の送り出した刺客の死体を踏み潰しながらまたふらふらと窓の所まできたそして窓を開けると夜風がヒヤリと入ってきた

「待てっ」

飛び降りようとする愛平を走って追いかけて防ごうとしててを握るも後少しのとこで

愛平のてが滑り落ちた

「さようならまたね」

哀しい顔をした

酷い音がその後直ぐした

「さぁさようなら」

すっと立ち上がり刺そうとした

その頃扉の向こうでは

「はぁーはぁー」

荒い息使いの北沢を心配そうな顔でみた

「大丈夫ですか?」

「あっ嗚呼」

その顔は苦しそうだった

「過去のことですか?」

「まぁな」

扉を挟んだ向こう側

はどうなっているのだろう?

続く







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