一章目 過去と未来と因縁(すいと北沢編)

白鷺高等学院の幽霊騒動を解決するべくれいとすいが美術室に行った

噂は本当だった

友人を探す美少年と美少年の探している友人

れいとすいには心当たりがあって

過去の因縁と重なる美術教師の人物像

寂しげな美少年幽霊の秘密とは

『はいはい友人を探して欲しい願いならなんでも聞く友人は艶やかな赤髪をしている』

「ああ引き受けようその代わりこちらの願いは....」

『はいはい知ってるここからでてけ消えろでしょう』

「嗚呼」

ぴりつく愛平とれいが見ていられなくなって言い出した

「じっじゃあ私に心当たりがあるから行ってくるよれいはここで待っててね」

「わかった必ず早く帰ってこいよ」

「わかってるよー」

そういって教室から出ていった

「あーあっそうは言ったけど、どうしょう」

悩んだ末に職員室に行った

「ここまできたのはいいけど、どうしょう」

しばらくまた悩んだ末に職員室の扉を開けた

がらがら

「どうしたんだ」

「あっえっとあの1年K組の要守すいです、えーと北沢先生に用があってきました」

「入れ」

「はい」

「用件はなんだないなら帰れ」

「用件はえっと美術室で愛平さんじゃなくてえっといいんだ愛平さんとれい様がけんかをしてるんです止めて欲しいんですあと愛平さんが呼んでいました」

「なんだと....」

話そうとしている北沢を無視してしどろもどろになりながらもすいがこういった

「あの愛平様が呼んでいるのは北沢先生じゃないかもしれませんけどでも艶やかな赤髪というとくちょうだと北沢先生しかいないんです」

ふーと長いため息をしてから珈琲を一啜りしたキィ

「わかったすぐ行く」

「よかったぁー」

バサリコートを羽織ったそして職員室のドアに手を掛けた瞬間になにかを思いだしまた事務机に座った

「話がある聞いてわくれないか」

「いいですけどれいが」

「れいの性格だともつとおもうそれに私の責任だから一刻も早くいなかきゃ行けないのは分かってるでも聞いて欲しい」

「分かりました」

46年前冬

「はぁー寒いね」 

「嗚呼そんなに寒いならこれでもきとけ」

そういって愛平に自分のコートを着せた

「ありがとう」

そうやって共に寄り添っていくのだろうとおもったがとある大学からのオファーで一名しかとっていなかった愛平と北沢行けるのは一人だった

それが二人の運命を変えるとは誰しもおもわなかった

「どう描けた?」

「まだスランプで」

「そっか」

「じゃあ僕いいこと思い付いた二人で顔を会わせて一緒に描こう」

「嗚呼」

二人は時間を忘れて絵を描いた

「終わったぁー」

「俺もだ」

「よーしっせーのっ」

結果はあからさまに北沢の方が上だった

「あーあっやっぱり上手いねまーちゃん」

「愛平もいいぞー」

「よしっみせにいこー」

そういって楽しそうに廊下を駆けていく愛平を見て軽くとがめた

「こら愛平」

楽しそうに振り返りあははと笑う愛平

職員に絵を渡し帰っていった

2週間後

結果は絵の下手な愛平だった

「くそっ何で絵の下手なあいつなんだよ何でなんだ」

ガンッおもいっきり蹴ったペンキのカンが鳴った

ペンキは蹴った衝撃て中身がこぼれて上履きについた

「何でだ」

ガン

「何でだ」

ガン

「何であいつなんだよくそっ」 

ガンガンガンガン

ペンキのカンを蹴りまくった

ガラリと戸が開き愛平が出てきた

そんな愛平を気にも留めず蹴り続けた

「ねぇまーくんやめてねぇ」

必死で北沢を制止した

やっと我に返った北沢は焦った

「あのこれわえっとー事故だ事故」

そういって誤魔化そうとしたけど無理だった

火照った顔で愛平の方を見た

その愛平の顔は恐怖で歪んでいた

「あのこれは事故だ事故」

それでも誤魔化そうとしたけど無理だった

「ごめんまーくんさようなら」

「まって」

なにも言わぬまま

飛び出てってしまった

その一言でその一瞬で

友情は崩れ去ってしまった

それでもなんとか続けようとして愛平をいじめるよう仕向けた

鈍感な愛平は北沢に泣いて菅った

それが楽しくて楽しくて仕方がなかった

でもそんな捻曲た歪な関係は続かなかった

終わりは徒然きた

愛平が限界をむかえ

ペインティングナイフで北沢の刺客を殺し招待状をおくり

北沢に見せつけた

そして音もなく飛び降りた


「どっから間違ってしまったんだろう」

「ええ」

「終わりをつけよう愛平」

そしてそっと立ち上がった

ガラリ戸を開けた瞬間ヒヤリと冷たい風が悪戯に頬を擽った

続く




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