第7話

雨花「お盆祭り?」

橙「はい、上の神様たちから「お盆祭り」を開催するようにと各々の補佐官の会議で伝言がありました。」


お盆。それは天国や地獄で過ごしてる亡者がこの世に帰ることが出来る特別な期間。まず、きゅうりに乗ってなるべく早くこの世に戻れるように。そして。なすにのってこの世のお土産と共にゆっくりあの世に戻れるように。そんな話が有名なお盆。つまりお盆の期間中はあの世に亡者がいなくなり、獄卒や神様も休みが取れる期間なのだ。


雨花「えぇせっかく休めるのに祭りやるの〜?こっちが全部準備する羽目になるのに無責任だなぁ。」

橙「会議中にその神様たちが直々にいらして報告して下さいました。」

雨花「へぇ〜珍しい!上の神様がわざわざ来訪するなんて!どんな感じだった?」

橙「……片手にガ○○リバーを持ち、肩から浮き輪をかけて、もう片方の手にはスイカを持ってました。」

雨花「小学生の夏休み!!上の神様のくせに遊ぶ気満々じゃん!全部こっちに祭りの設計とか役決めとか丸投げする気だよ!あの神様たち本当に無責任!」

橙「……否定はしません。でもお祭りですし、多少は私たちも楽しめるのでは?」

雨花「橙ちゃん……お祭りを舐めちゃいけない。夏のお祭りはね……」

橙「えっ……何です?顔怖いですよ。」


雨花は、橙の肩にポンと手を置くとこう言い放った。


「いい?橙ちゃん……お祭り。特に日本の夏のお祭りは……」





「リア充の巣窟なんだよ!!!!」





橙は、心から時間を返せと想ったそうな。


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橙「えぇ……話を戻しますが、今ここである程度役決めを指定しなくてはなりません。」

雨花「えっここで?わたしたち二人しかいないよ?」

橙「あなた……自分が閻魔大王という自覚持ってます?あなたが我々に指示を出すに決まっているでしょ?」

雨花「でも指示を出すとか凄く苦手なんだけど……」

橙「そう言うと想って、私が役決めをする者の仕事姿や仕事成績などをまとめたものを用意してあります。それをみながらやれば簡単に誰をどんな役を任せたら良いか分かるかと。」

雨花「…………何だろう……橙ちゃんの方が閻魔大王向いてるって私この頃想うんだけど……」

橙「閻魔大王に1番向いているのはあなたですよ。そう雫さんが仰っていたじゃないですか。」

雨花「まぁ閻魔大王になるって決めたのは私なんだけどさ……」

橙「とにかくこのリストからパッパッと役決めして下さい!」

雨花「はぁーい……ってえっ!?リスト分厚すぎじゃない??この中から役決めするの!?」

橙「そうですよ。あなたが役決めしないと誰も動けないんですから。明日中には全て決めて下さい!分かりましたね?」

雨花「うぅ……はぁい……」


雨花は、眠そうになりながらも隣にスパr頼もしい補佐官がいたおかげで明日の朝には役決めが終わったそうな。


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一方、死神組でもお盆祭りに向けて話し合いが行われ、死神組組長。兎白が今まさにその話し合いを始めようとしていた。


兎白「えぇ今からお盆祭りに向けて会議を始める。」


「えっそれ何、何?」「これか?これは鎌だよ。やっぱ死神になったら持ちたいじゃん?」「そうだよな。うわ俺も持ちてぇ」「お前も買えよ〜」「いやぁでも……」


兎白「…………えぇ今からお盆祭りに向けて会議を始める。」


「でもお前が持ってるそれも良いじゃん!」「あぁこれは某計画通りでお馴染みの漫画に出てくるノートのレプリカなんだよ〜」「マジで!?そんなのあるんだ!?よくみせろよ!」「待て待てそんな押すなって……」


兎白「…………お前ら。ちょっとツラ貸せ。」


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兎白「えぇ今からお盆祭りに向けて会議を始める。良いな。」


死神組一同「はい。すみませんべし"だ」


ボッコボコになった顔を組長に向けながらとうとう話し合いが始まった。


兎白「まず、第九部隊はこの辺りからパトロールを始めて、この辺りから第十部隊は、パトロールを始めろ。そして、第九部隊と落ち合い、今度は、第九部隊がパトロールした場所を第十部隊がパトロールをする。第九部隊も同じようにしてくれ。第七部隊と第八部隊。第五部隊と第六部隊。第三部隊と第四部隊。第一部隊と第二部隊。この組み合わせで各々の場所をパトロールし、落ち合いパトロールをするを繰り返す。それを少人数で時間制で行い、時間じゃない奴は空いた時間を使って祭りを楽しんでくれ。」


???「それって隊長も同じようにするんすか?」


手を挙げたのは同じく顔をボコボコされた瑠璃人だった。


兎白「いや、各部隊の隊長たちと俺は死神組の一時本拠地で祭りが終わるまでずっと待機だ。何がいつ起きても良いように常に出動準備を忘れるな。」


その瞬間、各隊長たちからブーイングの嵐。


「それはないっすよ!組長!」「そうだ!俺たちだけ祭りを楽しめないじゃないすか!」「そっすよ!こんなの不公平っすよ!」「こんなのおかしいぜ!」


再び兎白の鉄拳が降りるかと想われた瞬間。意外な男が声をあげた。


???「まぁまぁみんな落ち着けよ!オレたち隊長がいつでも準備満タンにしておけば、獄卒や他の神様たちも安心して祭りを楽しめるだろ?」


兎白「!……そうだ!瑠璃人の言う通り!」


声をあげたのは、瑠璃人だった。


瑠璃人「オレたちはやるべきことは、祭りを楽しむことじゃねぇ!祭りをお盆が終わるまで守り抜くことだ!」


兎白「そうだ!正しくその通り!良いか!みんな祭りの時も瑠璃人の指示をよく聞いて動けよ?良いな?」


死神組一同「はぁぁい!」


何故さっきまでブーイングの嵐だったのにこんなに一同賛同しているか。それは……


最初にこの気合いの入った宣言をした男の目。つまり瑠璃人の目が……

「祭」という文字になっていたからである。

そして、その男の指示を聞くように兎白が言ったので一同揃って大きく賛同したのであった。


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???「……って感じに死神組はなったみたいよ?兎白の奴まんまと瑠璃人の策謀に乗っかって……あっひゃひゃひゃひゃ!!馬鹿な奴!!アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ……」


この姿を閻魔大王「紫雲雨花」とその補佐官である「不山橙」は静かにみていた。


橙「あの……何でこんなキャラ崩壊してる笑い方に桃時さんなってるんですか……?」

雨花「何かお盆祭りを兎白くんと巡ろうと兎白くんを誘いに行ったら仕事を理由に断られたみたいで後から瑠璃くんの話を聞いて良い気味だって想ってるみたいだよ?」

橙「あぁ……なるほど。」


桃時の不気味な笑い声はそれから1時間続いたそうな。


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桃時「そういえばあんたたちは祭りどうするの?雨花は役決めだけでもう終わったでしょ?橙はお盆祭の運営委員会の委員長だから当日も忙しいの?」


ようやく気味悪i……笑うのが止まった桃時は橙に質問した。


橙「それが私だけお祭りを巡れないと言うと雨花さんが私の仕事を手伝うと名乗り出てくれて予定よりずっと沢山お祭りを巡れることになりました……!」

桃時「あら。そうなの?あんたやるじゃない。」

雨花「いや。橙ちゃん一応私の部下やってくれてるし、部下ほっぽいて自分だけお祭りを楽しむ訳にはいかないし……汗」

桃時「褒め言葉は黙って受け取りなさい。」

雨花「すみません……笑」

橙「まぁとにかくせっかくですし、私たちとお祭り巡りませんか?どうせ瑠璃人さんも付いて来るでしょうし……4人で……!」

桃時「そうね。あのクソ兎の分以上に思いっきり楽しんでやるわ。」

雨花「その意気だよ!桃時ちゃん!」

橙「…………」


橙は言い出しっぺながらに想った。果たしてこのメンバーで平和にお祭りを巡ることができるのかと……


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お祭り当日。桃時が先に待ち合わせ場所に着いていたため、3人を待っていた。


???「あっ先に付いてたんですね。待たせてしまいましたか?」

桃時「いや。さっき着いたとこ……ってあんためっちゃ可愛いじゃない!!」


桃時の目の前にいるのは、いつもより髪をオシャレにお団子にして簪を付け、橙色と黄色が基調となった果物のみかん模様の浴衣を着た橙だった。


橙「そ……そうですかね……?雨花さんが「瑠璃くん来るならオシャレしていきなよ!私が手伝うから」って言ったので、まぁ良いかな……と。桃時さんも可愛いですよ。」


桃時は、髪を巻いてハーフアップにして桃色の浴衣に濃い桃色で桃の花が描かれた浴衣を着ていた。


桃時「ありがと。……だそうよ。」

橙「えっ?」

???「へぇそうなんだ。じゃあオレのためにってこと?」


すると、目の前には瑠璃人がいた。瑠璃人は、一応死神組の仕事があるため隊服を着用している。


橙「!?!?桃時さん!!何でもっと早く言わないんですか!」

瑠璃人「へぇ〜そうなんだ。なるほどね〜可愛いよ」

橙「…………////……そのふざけた顔を今度こそ歪めてやりましょうか?」

瑠璃人「へへ、わりぃ。」

桃時「ふふ。あんた顔真っ赤じゃない。」

橙「二人とも良い加減にして下さい!……って雨花さんはまだ来てないんですか?」

桃時「そういえば……まだ来てないわね。」

瑠璃人「あぁ〜雨花ならあそこ。」

橙・桃時「えっ?」


瑠璃人が指さした場所には人が集まっていた。


???「ふっふっふっ……私の小雨丸に勝てる奴などもういまい!あっはははは!」


桃時「あの馬鹿ヅラは……」

橙「はい、間違いなく雨花さんですね。」

瑠璃人「あいつ何か面白いことやってるんだぜ。」


みると、樽の上でカブトムシ相撲をやっていてそれが盛況しているようだった。


桃時「でも何でこんなに盛り上がってるの?カブトムシ相撲なんてガキがやってる遊びでしょ?」

橙「ちょっと待って下さい。これよくみたらカブトムシ相撲じゃないですよ……!」

桃時「えっ?」


よくみると子供たちがやっているのは、カブトムシ相撲ではなく……


橙「あれ……フンコロガシですよ……」

桃時「は?」

瑠璃人「おっ面白そう!!」


そう。子供たちと雨花がやっているのはカブトムシ相撲ならぬフンコロガシ相撲であった。


橙「ちょっと雨花さん!何してるんです!」

桃時「あんた……ここまで馬鹿だとは……」

雨花「あぁみんな!やっほ〜!」


雨花は、毛先を少し巻いて髪を下ろし濃い紫の曇った雲のような柄の黒い浴衣を着ていた。


橙「何が「やっほ〜!」ですか!!あなた何やってるんです!!」

雨花「何やってるか?相撲だよ。」

桃時「違うわよ。アタシたちが言ってるのはこんな集団の中でフンコロガシを出してること。近くに食べ物の屋台もあるのに……」

橙「大体こういう場所でやるにはちゃんと許可を……」

雨花「ん?許可なら貰ったよ?」

橙・桃時「えっ?・は?」


雨花が向いた先には……


瑠璃人「あ〜うん確かに許可出したな。俺が。」


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橙「全くあなたたち二人を会わせるとろくな事が起きませんね。」

桃時「同感。こいつらと来たら。」


二人に鉄拳を下され、引きづられているのは……


雨花・瑠璃人「すみませんでし"た"」


閻魔大王と死神組第一部隊隊長である。


ちなみに、この姿はあの世のSNSで広がり、橙と兎白が頭を悩ませるのは別のお話。


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気を取り直して、雨花一行はお盆祭りを楽しむことにした。しかし……


桃時「ちょっとそのフンコロガシ……アタシに近づけないでよ。」

雨花「えぇ!こんなに可愛いのに」

桃時「ちょっとあんた。あのフンコロガシ放つように言ってきてよ。」

橙「それは無理ですね。あのフンコロガシは雨花さんが神様になった時からの相棒でその頃から飼っているペットなんです。」

桃時「フンコロガシを飼ってる!?」

瑠璃人「へぇ変な奴だな。」

橙・桃時「あなた・あんたが言うな!」


少し時間は遡り、一時死神組本拠地では……


兎白「…………」

「組長!表にこんな張り紙が……」


「すぐ戻りま〜す!当番制に隊長を一時本拠地に待機させるように一応しといたので、何かあったら向かいま〜す!by瑠璃人」


兎白「……クソ。しかもちゃんと隊長を当番制にして待機させているところが……また腹立つ。代替案を出してる事実が……」

「あとこの張り紙も……」

兎白「…………!」


「馬鹿隊長にまんまと引っかかったさらに馬鹿なクソ兎へ。どうぞお仕事頑張って下さい〜!by桃時」


「この張り紙はどうしましょうか……?」

兎白「いや。これは俺の心に貼っておく」


そう言うと、隊員からその張り紙を貰い、少し罪悪感に駆られるのであった。


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時は戻り、雨花一行はあるテントの前で佇んでいた。


雨花「おぉー」

橙「………」

桃時「何これ」

瑠璃人「へぇこんなのあったのか。」


目の前には、血の滴っているフォントの文字で「お化け屋敷」と書かれた辺りが暗い雰囲気に包まれたテントだった。


雨花「ここ何か気になる!」

瑠璃人「オレも!入ろうぜ!」

桃時「ちょっと待ちなさい。あんたたち。ちょっとあんた。大丈夫?」

雨花・瑠璃人「ん?」


目の前にはガクガク震えながらそのテント……つまりお化け屋敷をみつめている橙がいた。


雨花「橙ちゃん?もしかしてお化け屋敷苦手?」

橙「に、苦手か苦手じゃないかの2択なら間違いなく苦手ですが……いつも私はこういったものから逃げ続けた人間なので……今日こそ克服してみせます……!」

雨花「橙ちゃん?別にお化け屋敷くらい逃げ続けても良いんじゃない?ねぇみんな?」

桃時「アタシは別にどっちでも良いけど……あいつは今にも入りそうよ……」

雨花「えっ!?」

瑠璃人「オレこういうの行ったことないから行ってみたい!!!!」


目をキランキランさせてこちらを見ている瑠璃人。


雨花「でも橙ちゃんが苦手って言ってるし……あれ?橙ちゃんは?どこ?」


雨花を桃時がつつき、指を指すとそこには既にチケットを買った橙と瑠璃人がいた。


雨花「橙ちゃん?本当に大丈夫なの!?」

桃時「骨は拾ってやらなきゃ。」

雨花「桃時ちゃんまで!?!?」

橙・桃時・瑠璃人「行きましょう……・行くわよ。・行こ行こ!!」

雨花「えぇ!?!?」


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お化け屋敷の中に入ると、妙に冷たく、不気味で、いかにも出てきそうな作りなっている。


雨花「というわけで入ってきたけど……」


ここにいる者は、ガクガク震えて目がぐるぐるいっている者。冷静に辺りを見渡している者。めちゃくちゃ目を輝かせている者。そしてその一時保護者のような立ち位置になっている者のみである。


雨花「(大丈夫かな……?特に橙ちゃん……)」

桃時「あんたは怖くないの?」

雨花「わたしは特に……面白い顔したゾンビとかみると笑っちゃうぐらいで」

桃時「あんたもあんたでヤバいわよ」


そうここには(色んな意味で)ヤバい者しかいないのだ!!!!


(小雨丸は、ロッカーの上に置いてきました)


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アナウンスが流れる。

━━皆さんようこそ我が墓場へ……


橙「墓場!!!!」


━━ここは、あの世でも有名な……


橙「あの世!!!!」


━━洗濯機が壊れて泣き続けて死んだ霊……


橙「洗濯機!!!!」


桃時「あんたうるさいわよ!!!!そして最後怖がるとこ違うから!!!!」

雨花「洗濯機が壊れて死ぬってどゆこと?」

瑠璃人「ある意味怖いな。」


━━━━━さぁどうぞ。足を踏み入れ……


桃時「さぁ行くわよ」

雨花「橙ちゃん大丈夫?」

橙「うぅ怖い……」

瑠璃人「ゴーゴー!」


4人は入っていった。





最後のアナウンスを聞かずに……




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桃時「暗くて何にもみえないわね。」

橙「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏」

雨花「それを言うと逆に怖くならない?」

瑠璃人「おっこっち明るいぞ!」

橙「ほっ明るいところは落ちt」


「ぶぅぅぅ!!!!」


橙「きゃああああ!!!!」

桃時「何これ?ゾンビ?」

瑠璃人「変な顔だな」


「あっっっっはははははははは!!!!」


橙「ぴぎゃぁぁぁぁ!!!!」

桃時「あんた驚きすぎ!そしてこれはゾンビでも何でもなくて……」


雨花「あはははははははは……ひぃお腹痛い……」


桃時「ゾンビの顔をみて大笑いしている変神よ。だから大丈夫……ってあれ」


辺りを見渡すと、橙がいなくなっていた。


雨花「ひぃぃぃぃ……はぁ……あれ?瑠璃くんは?」

桃時「えっ?」


瑠璃人もいなくなっていた。


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橙「大丈夫大丈夫。あれだけなむなむ言ったんだから……大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫」

瑠璃人「なぁ……橙?」

橙「大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫……」

瑠璃人「おーい!!橙!!」

橙「ひゃぁぁぁぁ!!!!」

瑠璃人「お前大丈夫か?オレだよ!!」

橙「あっなんだただの瑠璃人さんか。」

瑠璃人「「ただの」瑠璃人さんって何!?」

橙「あれ……何で雨花さんと桃時さんがいないんですか?」

瑠璃人「それはお前が……」


《「あっっっっはははははははは!!!!」


橙「ぴぎゃぁぁぁぁ!!!!」

瑠璃人「ん?おっ!?」》


瑠璃人「……っていってオレの手引っ掴んでここまで引っ張って来たんだよ。」

橙「……すみません」

瑠璃人「いや別に良いけどよ。」


「とりあえず進むか?」と瑠璃人が提案し、手を伸ばすとそれを掴んで二人は進み出した。


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桃時「橙〜!瑠璃人〜!どこにいるのー?」

雨花「橙ちゃん〜!瑠璃くん〜!」


辺りはシーンと静まり返っている。


桃時「反応無いわね。ていうかあんた本当にこういうの大丈夫なのね。」

雨花「ん?どういうこと?」

桃時「いや。あんたどっちかと言うと橙のことばかり言ってたから、もしかしたら橙の方に味方して本当は怖いのを隠したかったんじゃないかなって想って。」

雨花「あぁなるほど!あれは単純に橙ちゃん心配してただけ!」

桃時「でもどっちかと言うとあんた行きたがってたのに……橙のことなんて放っておいて行けば……」

雨花「それは絶対しないよ。」

桃時「どうして?」


そう言うと、雨花は、独り言のように呟いた。あの時、兎白の質問に応えたように。


雨花「わたしはこれ以上クズになりたくないから。」

桃時「…………そういうところは相変わらずね。…………だから雫さんもあんたから目が離せないのよ。」

雨花「ん?最後何か言った?」

桃時「別に……さっさと二人捕まえて出ましょ」

雨花「うん。そうだね。……でも不思議なんだよね。」

桃時「何が?」

雨花「いやさっきから誰も襲ってこない。ここお化け屋敷なのに。」

桃時「…………そういえば……確かに」


その理由は……


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「ばぁー!!!!」


橙「ぎゃあああああああああ」


「ばあおー!!!!」


橙「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁ」

瑠璃人「何かさっきからやたらお化け多くね?」

橙「た、確かに……何ででしょう?」


「ふぎゃー!!!!」

橙「きゃあああああああああ」

瑠璃人「ほら。めっちゃ多い。ウケる」

橙「あなたの精神力をほんの少し分けて欲しい……!」


二人はどんどん進んでいく。瑠璃人は橙の気を紛らせるために、何か話を振ることにした。


瑠璃人「なぁ?どうしてお前は雨花の補佐官やってんだ?」

橙「えっ……何ですか?急に。」

瑠璃人「いや。少し気が紛れるかなって……答えたくないなら無理して答えなくて良いからな!」

橙「あなた……、別にもう気にしてないので変に私に気を使わなくて良いですよ。」

瑠璃人「あっ……それは別に……いや確かに少し気にしたけど……」


このことが気になる方は是非6話を読んで下さると幸いです┌○┐(宣伝すみません)


橙「ほらやっぱり。……私が雨花さんの補佐官になったのは……雫さんに推薦されたのもありますけど、雨花さんをよく知りたいからです。」

瑠璃人「雨花をよく知る?」

橙「瑠璃人さんも弟弟子ですし……少しは分かるでしょ?雨花さんの危なっかしさを。」

瑠璃人「…………確かに。雨花が「黒い彼岸花」って言われてた時オレはまだ弟子じゃなかったけど……雨花が自分の修行をしてる時、もちろん物理的な危なっかしさもめちゃくちゃあったけど、修行してる時のあの目。本当に何も映ってない。そんな目だった。」

橙「雨花さんは、今は中々修行している姿をみせてくれませんが……だからこそちゃんとみて知るんです。雨花さんを。雨花さんの心を柔らかくしてあげたいから。」

瑠璃人「…………何かオレの周りって色んなもん抱えてんだな。オレはそういうのとはあんまり関わって来なかったから分からないな。」

橙「そういえば。どうして瑠璃人さんは死神組に入ったんですか?」

瑠璃人「オレ?オレは普通に死神組を見学してかっこいいなって想って入ったんだぜ。」

橙「じゃあどうしてわざわざ雫さんの弟子に?」

瑠璃人「…………救われたから。かな?」

橙「えっ?」


そう言うと瑠璃人が懐かしそうな、そしてどこか心細い目をしながら話し出した。


瑠璃人「オレの家って結構跡目争いが激しくて、昔から勉強とか作法とか無理やり教育されてて……」

橙「!」

瑠璃人「でもある時、気づいたんだ。あっオレすっげぇくだらないことに巻き込まれてる。めっちゃめんどくせぇって。」

橙「……それでどうしたんですか?」

瑠璃人「ふざけんなって言いながら暴れ回った……笑。それで親も目が覚めて、オレは自由の身になれた。」

橙「…………すごいですね」

「(それができてたら私も……いやでもあの人は分かってくれないだろうな)」

瑠璃人「でも冷静になると、オレ結構やばいことしたんじゃねって想ったんだ。親の立場とかそういうの考えずに突っ走しちゃったかなって。」

橙「それは違います。」

瑠璃人「?」


橙は瑠璃人と向き直ってはっきり言い放った。

橙「どんな方法であれ、あなたは自分の意思を伝えた。それはとても勇気のいる行動です。あなたはそれをしたんですから。後悔する必要なんてないです。それに親の立場とかそういうのは親が考えるべきものです。」

瑠璃人「!」


《形式はどうあれ、自分の気持ちを伝えられたんだから。自分の気持ちを伝えるってことはとっても勇気のいることだから。それができたなら。逆に偉いことだよ。》


瑠璃人「(雫さんと似たようなこと言ってらぁ。)」


瑠璃人は、ふすっと笑うと、橙が頬を膨らませて拗ねたので、瑠璃人は一言こう言った。


瑠璃人「ありがと。」

橙「いや。私は別n」


「べー!!!!」

橙「ひゃあああああああああ」

瑠璃人「草」


単純にこっちの方がリアクションが面白く、お化けスタッフが移動しただけだった。


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「ひゃあああああああああ」


桃時「あっ今の橙の悲鳴!」

雨花「うん!行こ!」


瑠璃人「ん?おっ二人共おかえり!」

橙「うぅぅぅ……」

桃時「もう……心配したんだけど。あんたたちどうして離れたのよ?」

雨花「橙ちゃん大丈夫?」

橙「あっそ、それは私に責任が……!」


その瞬間、お化け屋敷の壁が動き出した。


橙「な、何ですか?」

雨花「なんか壁が動いてるね。」

瑠璃人「ていうかこんな近くにスタッフいたのか?オレめっちゃ恥ずい話してたんだけど。その間誰も脅かしてこねぇし。」

橙・桃時「それは確かに。」

瑠璃人「いや。でも多分お前らの方に来なかったのはこっちにスタッフが来すぎたからじゃね?」

雨花「えっ?そうなの?それ絶対橙ちゃんの反応面白がってたんj」

桃時「ちょっと静かに」


壁達が移動すると、扉と……その扉の前に箱が置いてある場所に壁が真っ直ぐ並んだ。


雨花「ん?何これ?」

桃時「何か書いてあるわよ。」

橙「な、何が書かれてるんです?」

瑠璃人「うーんどれどれ。」


「この箱は開けると、扉を開ける鍵が出てきます。しかし、この箱は我が墓場の長の墓にずっと眠っていた呪いの箱です。この箱を開けた者は呪われるでしょう……他の鍵はこのお化け屋敷のどこかにあります。……それを探すことを強くおすすめします……」


雨花・瑠璃人「………………」

桃時「うさんくさ……こんな広くて暗いテントの中を探すなんてそんなめんどくさいことするやつがどこに……」

橙「皆さん!何してるんです?探しにいきますよ!」

桃時「ここにいたわ。約一名。」

橙「……じゃあこの箱を一体誰が開けるんですか!?!?」

瑠璃人「オレ開けるわ。」

桃時「軽。」

橙「でもこれは呪いの箱って……」

瑠璃人「いやこれはそういうスタンスでやってるだけだろ。橙!冷静になってみろって!」

橙「呪いの箱……呪いの箱……」

桃時「ダメみたいね。」

雨花「…………?」

瑠璃人「じゃあ開けるわ。」

雨花「……!ちょっと待っt」

瑠璃人「やぁ!」


開けると白いもくもくが出てきた。

橙「みぃぎゃああああ」

桃時「何この煙幕?」

雨花「瑠璃くん大丈夫?」

橙「もしかして呪われて死んじゃったんじゃ……」

瑠璃人「いや普通に生きてます」

橙「ひゃああああ!!!!」

瑠璃人「何で生きてるオレみて驚くんだよ?笑」

橙「良かった。ただの生きてる瑠璃人さんかぁ。」

瑠璃人「だから「ただの」って何!?それに今回は「生きてる」が追加されてるし。」

雨花「ねぇ本当に大丈夫?」

瑠璃人「うーん強いて言えば……かゆい」

雨花・橙・桃時「えっ・は?」

瑠璃人「なんか腹が地味にかゆい」

雨花「かゆい?本当にそれだけ?」

瑠璃人「うん。」

桃時「何だったの……しかもかゆいって何か緊迫感ないわね。」

橙「呪いの箱の陰謀ですよ……!!」

瑠璃人「えっまともなやつオレたち二人だけ?」


???「…………?お前たち何でここにいるんだ?」


雨花・橙・桃時・瑠璃人「!」


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「あのう……すみませんでした……」


桃時「どういうことよ?これ?」


辺りには死神組の組員で埋めつくされていた。


橙「どうして死神組の方たちがこのテントを取り押さえしてるんですか?兎白さん?」


さっきテントの扉を壊して入ってきたのは兎白だったのだ。


兎白「お前たちこそ。何でここにいるんだ?ここは俺たちに許可なく売買していた屋台だぞ?」


橙・桃時「…………」

瑠璃人「ひぃぃぃぃ、何故……2人揃ってオレを……そんな目でみるの?」

桃時「何かおかしいと想ったのよ!あんたがこのテントみた時「へぇこんなのあったのか。」って言うから!」

橙「よくよく考えてみたら呪いの箱なんて胡散臭いことを言ってるのも、意味分かりませんし!」


そう言いながら、橙と桃時は思いっきり瑠璃人を蹴り飛ばした。


瑠璃人「えっていうか最後の呪いの箱の件はオレ関係なくね?」

橙・桃時「うるさい!!!!」

瑠璃人「ひぃぃぃぃ」

雨花「いや、多分その箱は本物だと想うよ?」


橙・桃時・瑠璃人「えっ?」


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橙「雨花さん、そんな冗談……」

兎白「いや冗談じゃない」

橙「…………えっ?」

桃時「どういうことよ?」

雨花「あの箱は本物の呪いの箱だった。あの箱は今から400年前に西洋の彼岸で実際に悪魔が能力を込めて作った本物の呪いの箱。……最もそれは対人間用だから、神様である瑠璃くんにはほとんど無害だったけど。昔。少しあれの写真をみたことがあって。」

瑠璃人「なるほど。だから腹が地味に痒くなったのか。」

兎白「このテントを張っていた管理者。つまりこの「お化け屋敷」のリーダーであるこの男に全部吐かせた。」

「ひぃぃぃぃどうかご慈悲を……」

瑠璃人「この声!アナウンスの奴だ!」

「さ、最初はそのみるからにお化け屋敷を怖がってた人間のお嬢さんに開けさせるつもりでした。箱を誰かに開けさせその人に呪いをかけ、人生を不幸にすれば悪魔から報酬が貰えることになっていたので……。この箱を開けるにはまず「この箱を開けるな」といったニュアンスのことを相手に知らせる必要があったのでアナウンスで言ったのですが、この方たちはどんどん先に進んでしまったので、どうにかしてこのお嬢さん独りにさせるつもりでしたが、この方と手を繋いでいたのと内のスタッフがお嬢さんの反応が面白くてついつい遊んでしまい、結局4人合わせてゴールの箱まで行かせてしまい、この方が開けてしまい、全て無駄に……うぅぅぅ」


瑠璃人「何か一気に話し出したけど……」

桃時「つまりこれって……」

雨花「お化け屋敷の売買というより、呪いの箱を開けさせて悪魔から報酬を貰いたかっただけってことだね……」

桃時「めちゃくちゃ時間の無駄だったじゃな……ん!?」

瑠璃人「どうしたんだ?……!?」


二人が振り向くとそこには顔を真っ赤にして炎を撒き散らしながら橙がどんどんお化け屋敷の男の方へ鬼の形相で襲ってきた。

橙「あなたは……あなただけは……絶対生きては返しませんよ……!?!?」

「ひぃぃぃぃすみません……!!」

橙「私は純粋なお化け屋敷を克服したかったのにあなたが全部仕組んでいた事……絶対に許さない…………!!!!!!!」


その後その男は、橙にボッコボコにされた挙句、無許可で屋台を開いた罪と呪いの箱という特級呪物を所持した罪、悪魔と無許可で契約を交わした罪。その他余罪があるということで死神組が逮捕したそうな。


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橙「私はあんな奴のためにあんな怖い目に。しかも面白がって……ふざけるなぁ……」

桃時「あんたあの箱みて何か想わなかったの?」

瑠璃人「いや全く。ただの箱だと想ってた。」

兎白「お前にはあの箱の写真もあの箱を持ってあらゆる世界の彼岸を転々として箱を開けさせようにしてる奴がいることも教えたぞ。」

桃時「はぁ……今橙が冷静だったらあの男みたいにボコボコにされてたわよ。」

瑠璃人「ご、ごめんなさい……」

桃時「結局犠牲になったのは、瑠璃人の腹と橙のお化け屋敷への印象の良さだけだったみたいね。」

瑠璃人「犠牲になったとか言うなよ!!」

桃時「まぁあんたの犠牲も無駄だったわね。結局扉も兎白が破壊して開けちゃったし。」

雨花「まぁまぁその話はその辺にして……兎白くんももうお仕事終わりでしょ?最後の花火みようよ!」

兎白「いや、俺はまだ仕事が……」

桃時「ギロ」

兎白「…………仕事は花火を見終わったらやることにする……」


5人で花火をみた景色は、とても華々しく綺麗で美しい。


━━━━━━━━━小雨丸も一緒にね♪


雨花「(この景色を心の底から綺麗と想えるのは……)」


そんなことを考えている少女を置いて花火の音は響き続けた。


死神組は、「空の義者」と言われていて、(単純にあの世の警察で、あの世は空にあると考えられているから。)あの世のパトロールやあの世の浮遊霊や地縛霊、暴れた妖怪の抑制などを行う。「空の義者」という通り名から、制服も青が基調となっている。制服は改造可能!


瑠璃人(るりひと)


兎白の部下であり、死神組の第一部隊隊長である。


性格→明るく、ひょうきん。また、とてもお調子者で、よく周りを笑わせてふざけている死神組のムードメイカー的存在。雨花と話しが合い、よく二人で橙にいたずらをしている。(そして、返り討ちに合う)ふざけすぎて、よく橙にカンカンに怒られたり、兎白に呆れられたりしているが、懲りずに続けている模様。しかし、会議には遅刻も絶対せず、(会議を聞いてないことはあるが)組員との相談事には必ず心の耳で聴き、真面目な解答を行うと言った部分もあるため、周りからは信頼されている。剣術も兎白には及ばないが、死神組の中では兎白に次いで優れていると言われている。橙に一目惚れをしており、雨花からどんな子なのかを聴きますます好きになった。(自分のことを叱咤激励してくれるような人がタイプなため)そのため、よく橙にはちょっかいをかけており、あまりにもちょっかいをかけすぎて一時期橙から本当に嫌われてしまったが、橙に雨花からなんでちょっかいをかけるかわけを話し、そして、瑠璃人の本当はもっと素直に好意を伝えられたらという誠実な気持ちに気づき、徐々に橙の嫌いという気持ちがなくなっていった。今は、二人ともいい感じになっている。


過去→雨花、兎白が弟子入りした約4年後に雫の弟子になり、兎白とほぼ同時期に死神組に加入した。(つまり、二人の弟弟子)桃時と兎白同様神様から生まれた存在で、家内では跡目争いになっており、瑠璃人もその跡目になるため幼い頃から跡を継ぐための勉強や作法を教えられていたが、自分の今の状況に徐々に嫌気がさし、家族で会議を行う際に、大暴れをし(家具や勉強道具をひっくり返すなど)瑠璃人の両親もそのことがきっかけで目が覚め瑠璃人は自由の身となった。そして、死神組の仕事を見学したことがきっかけで死神組に興味が湧き、雫に弟子入りをし、(たまたまたま独り言で自分が暴れたせいで両親の親戚の中での居場所をなくさせてしまったんじゃないかと言っていた際、雫に聴かれ、「形式はどうあれ、自分の気持ちを伝えられたんだから。自分の気持ちを伝えるってことはとっても勇気のいることだから。それができたなら。逆に偉いことだよ。」と言われ、この神様の弟子になりたいと考えるようになった。)今に至る。


容姿→

身長:174センチ 体重:60.4キロ

死神組の中では平均くらいの顔の良さで、(何度も言うがあの世基準なので、顔は決して醜くない)

瑠璃色の髪に橙色が混じっていて、肩につくぐらいの髪の長さでウルフカット。また、丸いピアスを付けている。目は普通の形で黄色で、二重。まつ毛は短い。初期は瑠璃色のみの短髪だったが、橙と出会いしばらくした頃に髪の一部が橙色に変化した模様。

服装はストリート系ファッションを着用しているが、勤務中は兎白のように軍服を着用している。(しかし、兎白はマントがついている。)

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