第21話 護衛小隊の戦い
スクナ視点
「タッタノ6人デ勝テルトデモ?」
1人のヤギの魔物がアタシに向けて話しかけてくる。
「あなた達ごときならね」
アタシはそう言いながら、大黒天を開き魔物1万の周りに5メートル程の大剣を、突き刺していき剣の壁を作り出す。
「閉ジ込メタツモリカ?」
魔物はニヤニヤ笑いながらアタシを見る。
「談笑が好きなのかしら?」
「抜カセ、オ前達ガ逃ゲル為ノ時間ヲ作ッテヤッテルノダ」
そんな魔物の傲慢な態度にイライラが溜まり始めた。
「あなた、ここが何処か知らないの?」
「知ッテイル。馬鹿デ愚カナ愚竜ガ住ム村ダロウ?」
アタシはその魔物の言葉で怒りが限界点にまで溜まる。
「愚竜ですって?それは誰の事なのかしら?」
「ヌハハッ…貴様ラガ主ト慕ウ者ダ」
その言葉でアタシの怒りは爆発した。
「…ア?誰が愚竜だゴラァァァ!!」
俺は大黒天で2つの3メートルの大剣を取り出し、片手で振るう。
「ゴベッ!?」
2つの大剣に四肢を斬り落とされた魔物は、床に落ちて震える。
「おい…もう一度言ってみろ、誰が愚竜だと?」
「オ前…達ノ……主ダ」
それを聞いた俺は、頭を斬り落とす。
「アァァァァァ??誰が愚竜だぁゴラ!!
ふざけんじゃねぇぞクソ野郎が!
てめぇごときが俺の主を侮辱してんじゃねぇ!
お前なんて、ミロク様からしたらゴミで汚らわしい汚物で視界にすら入らない底辺なんだよぉぉ!!
そんな神にも勝るお方に、汚らわしい貴様ごときがっ!!
愚竜だと、貶していいはずがねぇだろぉぉぉぉァ!!」
俺は、死んだ魔物の頭を怒りが収まらない為、怒りのまま何度も何度も足で踏み潰す。
「俺の最愛の主を侮辱しやがって!
謝れや!謝罪すんだよぉ!!
…何黙ってんだゴラ!!
起きろ!起きてミロク様に謝罪しろぉぉぉぉ!!」
俺は、魔物の頭がぺちゃんこになり、地面に張り付くまで踏み潰していることにやっと気づき、周りの状況をみる。
周りの部下達は数の不利で、多少苦戦しており、まだ6千程残っていた。
「お前らァ!!何腑抜けてんだコラ!!
ミロク様に顔向けできねぇだろうがっ!!
魔物ってのはなこう殺せばすぐなんだよぉぉ!!」
俺は、魔物達の真上に大黒天を開き、3メートルの剣を何本も落として、一瞬で全滅させた。
「おい…どうすんだよ!?」
「知るかよ!あぁなったスクナさんは、そう簡単に止まんねぇんだから!」
「おい!下手に刺激すんな…俺らが殺されるぞ!!」
俺の耳にそんな部下達の声が聞こえてきた為、俺はそちらを向く。
『ヒェッ』
そんな部下達の怯えの声を聞き、俺は口を開く。
「あらヤダっ!なぁにこれぇ!?
こっわぁぁい!!」
アタシは周りの状況を見てそんなことを言う。
「…豹変、怖っわ」
「サイコだろこいつ」
「まぁオネエだし」
「うん、オネエだから頭少しイカれてんだろ」
「いや、オネエは普通優しいんだよ。
頭イカれてサイコなのはこいつだけだ」
「……ア?」
部下達の声にアタシがそんな一言を呟いたら、部下達は震え上がりすぐに土下座の体制になった。
「あらヤダ何をしてるの?そんな事してる暇があるならミロク様の所に戻るわよ!
……早くしろよ?グズ共」
『…うっす(ミロク様、助けて)』
アタシの知らぬ所で部下達がミロク様に助けを求めながら、ミロク様の元に私と共に向かうのだった。
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