第20話 天蓋魔鬼の戦い
イザナ視点
「皆さん、やりますよ」
私達は担当の1万の魔物を他の場所に行かせない為に、ある魔法を使って閉じ込めようとしていた。
「空間魔法 天蓋」
私の言葉と共に部下達が魔物の方に手を向けると、魔物達が天に浮き、その魔物を囲むように白色の石が集まり球体が出来上がった。
私達はその球体の中に入り、1万の魔物を倒す為にそれぞれの武器を持った。
「小癪…オ前達鬼ハ、臆病ユエ閉鎖的ナノダロウナ」
「喋る蛇の魔物ですか。
こいつは私が相手をします。
あなた達は他の魔物を」
私がそう言うと、部下達はそれぞれ魔物を倒しに向かった。
「オレニ1人デ立チ向カウナド愚カ」
「少し黙ってくれませんか?」
私は腰に付けている短刀を抜き、
「無駄ダ」
包丁のような大きな剣で弾かれたのを確認した私は、再び
「決メタ。オ前ヲオレノ嫁ニスルトシヨウ」
魔物のそんな言葉に、私の何かが切れた気がした。
「なんて言いました?私をお前の嫁に?」
「アア、オ前ヲ手ニ入レルトシヨウ」
その言葉で私の感情は爆発した。
「私を手に入れていいのはミロク様だけです!!
汚らわしい貴様は消えてください!」
私はそう言って、金色の炎を私の周りに無数に出現させる。
「
私のそんな呟きで、金色の炎は魔物に向かって音速の速さで放たれ、魔物の身体に当たると爆発していく。
1つ発射すれば1つ補充され、10個放てば10個補充され、放つ度にその分補充されることで無限に相当するその炎の弾丸は、魔物の体に向かって放たれ、触れると同時に爆発を繰り返す。
「
炎の弾丸の勢いは更に増し数秒で、魔物の居た痕跡すらも燃やし尽くした。
「私は既にミロク様の物です。
あなたごときが手に入れていい物では無いのですよ」
私は消え去った魔物にそれだけを言い残し、4千まで減った魔物を殲滅する為に溜息を吐きながら、短剣を手に持ち魔物達の元へ歩いていった。
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