第19話 焔鬼軍の戦い
前書き
修正箇所の報告
竜種の人と竜の2つの姿を持つ理由が無いのを不自然に感じた為、理由を明記しました。
竜の姿では力を解き放ち、全体的に影響を及ぼすものとし、
人の姿では力を圧縮して1つの塊にして、個人1人に影響を及ぼすものとしました。
詳しくは修正した4話にて説明しておりますので、お時間や興味のある方はご確認をお願いいたします。
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カグツチ視点
ミロク様の合図で駆け出した俺達は、1万の魔物を相手取る為に約1万の魔物を囲むように炎の壁を作る。
「さあ、魔物共、俺達を倒さねぇ限りここから出れねぇぞ」
俺がそんな事を言うと、豚の魔物の1人がこちらを向く。
「鬼カ…閉鎖的ナオ前達種族ガ、何故アノ竜ニ仕エテイル?」
明確な意志を持って俺に話しかける魔物を見て、俺は目を見開く。
「お前…何故喋れる。
魔人では無いのに」
魔人と魔物は似ているが、明確に違う点が2つある。
1つ目が目だ。魔人は白目の部分が白色のままだが、魔物は白目の部分が黒くなっている。
2つ目が肌の色だ。魔人は白と茶色と黒色しか存在しないが、魔物は赤や緑など異色の肌をしている。
「ナニ、オデハ魔物ダ…元人間ダケドナ」
俺が魔物の放った言葉に驚愕していると、その魔物が俺に近づき殴り飛ばす。
「クソ、気になることが多いが、今は俺達の全力で目の前の敵を駆逐する!」
俺の言葉に、焔鬼軍に在籍する鬼達が刀を抜いてそれぞれ魔物の相手をする。
俺は、赤黒い刀を抜いて、話す魔物に向けて走り出す。
「
俺は、魔物と戦っている30人の鬼に向けて白色の焔を放つ。
すると、その焔が包む30人の鬼の身体能力を含む全ての力を10倍に強化された。
それにより、鬼達は一瞬で100人ずつ倒していく。
「
俺の目の前に現れた金色の焔は、大きな太刀に変わり、それを見た俺は刀を鞘に戻し、代わりにその太刀を両手で持つ。
「伍之焔 黒焔」
俺の持つ太刀の刀身に漆黒の焔が纏わる。
「陸之焔 銀焔」
俺から銀色の焔が放出され、その焔が世界に溶け込むように周囲の風景が銀色のようになっていく。
「煉獄一閃」
俺は自身でも見えない程の速度で、目の前に居る魔物に近づき頭を切り落とす。
「加速した世界で死ね」
切り落とされた魔物の頭に向けてそう言うと、太刀は消え去り、黒焔は魔物の顔と身体を燃やしていく。
「人殺シ」
そんな魔物の言葉に、俺は睨みながら口を開く。
「お前は人ではない。
悪意を持ち、我が主を貶めようとしたただの魔物だ」
俺はそう言って黒焔の勢いを加速させ、魔物を灰も残さず燃やし尽くした。
「…後片付けを済ませて、ミロク様の元に向かうか」
俺は、いつの間にか1万から2千程に減った魔物を見て、残りの魔物を片付ける為に、赤黒い刀を鞘から抜き、次々と魔物を屠っていく。
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