第4話 洞窟から出る竜
俺は、洞窟から出る為に歩いて出口を探しており、たまに出てくる自我のない魔物を討伐しながら、イズからこの世界の常識を教わっていた。
《この世界はレヴァントと呼ばれる世界です。
数多の種族が住んでおります》
イズは、その言葉に続けて種族の説明を始めた。
《この世界に存在する種族は合計で10種です。
エルフ、ドワーフ、人間、竜、獣人、鬼、天使、悪魔、精霊、魔人となります。
寿命がそれぞれ異なりますが、同じ種族でも血筋によっては寿命が大きく変わってきます》
イズの説明だとそれぞれの種族はこのような特徴を持つらしい。
エルフ《耳が長いこと以外は人間と同じ見た目です。精霊を神聖化しております。
魔法と弓が得意な種族です。
寿命は約5000年ほど》
ドワーフ《小柄な身体に似合わず、力が強く筋肉質。武器を神聖化しており、武器を作ることが得意な種族です。
寿命は約500年ほど》
人間 《これといった特徴はないが、唯一英雄と呼ばれる異常な力を持つ者が現れる種族です。
寿命は約100年ほど》
竜《物語でのみ知られる滅んだ種族。
マスターの誕生により再び種族とし世に知られる。
神の眷属と呼ばれ、全種族の中で最強の種族であり、最も戦闘に特化している種族。
竜の姿と人間の姿の2つの姿を使い分ける。
竜の姿の時は身体に内包される絶大な力を解き放ち、広範囲に影響を与える為一対多数が得意であり、人の姿の時は身体に内包される力を小さい人の身体に集め圧縮している為、対象1人に対する影響が高く、一対一を得意としている。
寿命は約1万年ほど》
獣人《動物の耳や尻尾を生やす種族。
身軽で素早い動きが特徴。
寿命は約800年ほど》
鬼《額に角を生やす種族。
刀という独自の武器を使う謎に包まれている閉鎖的な種族。
寿命は約1000年ほど》
天使《神に仕えたとされる種族の1つ。
勇者の支援や、自身が勇者として活動することをを仕事としている。
神が居なくなってからも、神から与えられた監視者という役割を続けている。
寿命は約2000年ほど》
悪魔《神に仕えたとされる種族の1つ。
魔王の支援や魔王として活動することを仕事としている。
神が居なくなってからも、神から与えられた調停者という役割を続けている。
寿命は約2000年ほど》
精霊《体を持たない概念の1部であり、例外を除き、世界を彷徨う自我無き種族。
1部のみ自我を持ち主と認めた者に宿り力を貸す。
寿命は存在しない》
魔人《自我を持たない魔物と違い、自我を持った魔物の事を魔人と呼ぶ。
世界と種族を作った神ですら予想外のイレギュラー。
寿命は約1000年~5000年ほど》
種族についてある程度分かった俺は、この世界の神についてイズに聞いた。
《この世界の神はシンラという男神です。
そして、その妻であるイリスという女神も居ました。
現在は、両柱とも姿を消し、この世界には神は不在で、世界の存在を悪魔と天使の王が安定させています。
そして、神は子を成すことが出来なかった為、子供として双子の悪魔を作りました。
現在はその双子は最古の魔王として恐れられています》
神についてもある程度理解した俺は、最後にスキルと魔法についてイズに聞いた。
《スキルは、
勇者や魔王等限られた者ですらほとんど持つ者が現れない、選ばれた者しか持てない
そして、最後に謎に包まれた
スキルについて理解した俺は、イズに魔法について教えて貰うことにした。
《魔法には炎、水、風、雷、地の基本属性と、空間、闇、光の特殊属性があります》
「ありがとう」
俺は、長く説明をしてくれたイズにお礼を伝える。
そして、見えてきた明かりを目指して歩くと、そこは緑溢れる森の中だった。
「出れた〜!」
俺は開放的な森を見渡し、窮屈では無いため、竜の姿に戻った。
「とりあえず、何処かで休むか」
俺はイズの案内の元安全な場所を探しに歩き出した。
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