第2話 生まれ変わった俺
目を覚ますと、そこは光を放つ鉱石で僅かに明るい洞窟だった。
「ここは…転生出来たって事かな?」
俺は周りを確認する為に顔を動かす。
「…へ?」
顔を動かすと同時に身体の違和感を感じた俺は、視線を下に向けて自分の身体を見る。
するとそこには、真っ黒な鱗が生えた体が見えた。
「はぁぁぁぁ!?」
俺は驚きのあまり大声を出し、すぐに周りを確認して、近くに見えた湖に近づき俺の姿を確認した。
その湖に写った俺の姿は、黒色の鱗に赤色の鱗も少し生えた狼のような四足歩行の竜だった。
翼は生えていないので、見ただけでは竜と分からないのだが、何となく感覚で俺は竜なのだと理解した。
「状況がわからん…どういうことだ?」
《説明が必要でしょうか?》
俺が困惑していると、突然脳内に声が聞こえた。
「えっ、誰?」
《私は、あなたの中にいる精霊のイズと申します》
イズの言葉にまた謎が増えた事で、頭が痛くなる。
「えーと、説明を求めます」
《そうですね、まず私は精霊であり、精霊には階級が存在しています。
下から下級、中級、上級…そして天級。
私は天級に当てはまる精霊ですね》
俺は、イズの説明を頷きながら聞いていた。
《そして、マスターの現状についてですが、異世界であるレヴァントに適応する為に、マスターに最も適した種族に転生致しました》
「それが竜だったってこと?」
俺がイズに聞き返すと肯定の返答が返ってきた。
《詳細は、こちらをご覧ください。
マスターの世界ではステータスという物です》
イズの言葉と共に、目の前に不透明な板が現れた。
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個体名〖ミロク〗
種族〖竜種〗
種族説明〖レヴァントで絶滅し、伝説などの創造物の中でのみ存在していた神に最も近い最強の種族。
人の姿になる事も可能だが、自由に姿を変えれる訳ではなく、その竜の持つ魂が具現化した姿になる〗
スキル
〖
スキル説明〖この世に存在する現象、
〖
スキル説明〖禁忌とされる七つの"大罪"が具現化した7つのスキルの1つ。
〖
スキル説明〖禁忌とされる七つの大罪が具現化した7つのスキルの1つ。
スキル所持者の血液が材料にする場合は生命を持つ生物を生み出す。〗
〖
スキル説明〖禁忌とされる七つの大罪が具現化した7つのスキルの1つ。
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《これがマスターの持つ力です》
イズの言葉に返事が出来ない程、目の前のステータスに書かれた事に動揺していた。
《ん…?マスター》
「強すぎだろ!なんだこれ!はぁぁぁぁっ!?」
俺は、何とか現実に戻って来て、異常なステータスに対する素直な気持ちを叫んだ。
《マスター、スキルを使ってみますか?》
「え?いや、落ち着く時間をください」
俺はイズにそう返して、その場で丸まって寝ることにした。
《…これが不貞寝ですか》
「違うよ?」
イズにそれだけ言葉を返して眠りにつくのだった。
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