転生した竜は、異世界で何を成す?
双葉 ユキ
1章 新たな生の始まり
第1話 転生
神崎 颯太…日本に生きる16歳の平凡な高校1年生。
それが俺だ。
俺は学校に向かいながらそんな事を思う。
「自分で平凡な高校生って…もっと自己評価高くあれよ」
自分の心の声に自分でツッコミを入れる
「はぁ、なんか退屈なんだよなぁ」
俺は空を見上げてそんな言葉を零す。
何をしても心から楽しめず退屈な日々が続いていた人生…俺は何がしたいのだろうかと黄昏れるように空を見つめる。
すると、空から雷が俺目掛けて落ちてきた。
俺は反応することも出来ずに、雷に撃たれて死んでしまうのだった。
「うっそだろ…」
俺は身体を半透明にして、幽霊のようになり、真っ黒に焦げた俺の身体を見つめる。
「…はぁごめんなさい。
この世界の神があなたを手違いで殺しちゃったみたいで」
そんな言葉と共に、半透明の男の子が現れた。
その男の子は、灰色の髪に黒と白のオッドアイの美少年だった。
「そうでした、自己紹介がまだでしたね!
僕はシンラっていう名前で、この世界とは別の世界"レヴァント"の神様です」
俺はそんな神様に気になる事を聞く。
「そんな神様がどうして俺の前に?」
俺がそう聞くと、シンラはびっくりしたような表情をする。
「そうですね、それを説明しないとです!
実は、この世界の神が何度もミスを犯すので、それについての注意喚起と、あなたの魂を保護する為に僕の世界に来てもらう為なんです」
シンラの言葉に驚きながらも、シンラの言葉の続きを待つ。
「僕の世界に来ると、魂の保護が出来ますし、今よりも強い肉体になりますので、このような神の手違いで死ぬことは無くなるので、出来ればこちらの世界に来て欲しいのです」
シンラの言葉に、俺は目を閉じて少しの間考えると、目を開けてシンラに答えを出す。
「分かった。俺をシンラの世界に連れて行ってくれよ」
俺がそう言うとシンラは満面の笑みを浮かべた。
「ありがとうございます!
それじゃあ、早速転生させますね!
あっ、言い忘れてました!
転生の際あちらの世界でも生きれるように、あなたの身体を作り替えたり、スキルという能力を持たせておくので、有効活用してください」
シンラはそう言うと、両手に光を貯めて、その光は俺を包み、俺の意識はいつの間にか無くなっていたのだった。
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