転生した竜は、異世界で何を成す?

刀剣 夜音

1章 新たな生の始まり

第1話 転生


 神崎 颯太…日本に生きる平凡な高校生


 それが俺だ。


 俺は学校に向かいながらそんな事を思う。


「自分で平凡な高校生って…もっと自己評価高くあれよ」


 自分の心の声に自分でツッコミを入れる


「はぁ、なんか退屈なんだよなぁ」


 俺が空を見上げてそんな言葉を零すと、空から雷が俺目掛けて落ちてきた。


 俺は反応することも出来ずに、雷に撃たれて死んでしまうのだった。


「うっそだろ…」


 俺は身体を半透明にして、真っ黒になった俺の身体を見つめる。


「…はぁごめんなさい。

 この世界の神があなたを手違いで殺しちゃったみたいで」


 そんな言葉と共に、半透明の男の子が現れた。


 その男の子は、灰色の髪に黒と白のオッドアイの美少年だった。


「そうでした、僕はシンラっていう名前で、この世界とは別の世界"レヴァント"の神様です」


 俺はそんな神様に気になる事を聞く。


「そんな神様がどうしたんだ?」


 俺がそう聞くと、シンラはびっくりしたような表情をする。


「そうですね、それを説明しないとです!

 実は、この世界の神が何度もミスを犯すので、それについての注意喚起と、あなたの魂を保護する為に僕の世界に来てもらう為なんです」


 シンラの言葉に驚きながらも、シンラの言葉の続きを待つ。


「僕の世界に来ると、魂を保護出来ますし、今よりも強い肉体になりますので、このような神の手違いで死ぬことは無くなるので、出来ればこちらの世界に来て欲しいのです」


 シンラの言葉に、俺は目を閉じて少しの間考えると、目を開けてシンラに答えを出す。


「分かった。俺をシンラの世界に連れて行ってくれよ」


 俺がそう言うとシンラは満面の笑みを浮かべた。


「ありがとうございます!

 それじゃあ、早速転生させますね!

 あっ、言い忘れてました!

 転生の際あちらの世界でも生きれるように、あなたの身体を作り替えたり、スキルという能力を持たせておくので、有効活用してください」


 シンラはそう言うと、両手に光を貯めて、その光は俺を包み、俺の意識はいつ間にか無くなっていたのだった。

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2024年11月16日 18:00
2024年11月17日 18:00
2024年11月18日 18:00

転生した竜は、異世界で何を成す? 刀剣 夜音 @JIN-KOKURAI

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