案件11.必殺の黒殺刑(ブラックエンド)
俺は
【
当時の
しかしいざ任務が始まると、合理的で鮮やかな手口で獲物を次々と仕留めていった。
その様子を遠くから見ていた俺は、今は奴が味方で安心したと同時に、こいつが将来自分を脅かす存在になるのではないかと戦慄した。
しかしそれから数年後、
俺は改めて思い知らされた。この世には救いがない、稀代の天才すらも呆気なく潰れてしまうと―
「・・・無駄に長いモノローグを語るとは、舐められたものだ」
「風の噂でお前が
「黙れ、俺は落ちぶれてなどいない!」
『
「強がるな、今のお前はあの時よりも遅く、さらに力も弱く、何よりブラックじゃない!」
タカモクレンは優れた動体視力で
「そんな義手義足をつけて、未だ過去の栄光にしがみつく。見苦しいぞ
「・・・貴様、俺のファンなのか?」
「え?・・・いや、別に、そんなんじゃないし・・・」
「図星か」
「とにかく!せめてもの情けだ、ここで引導を渡してやる!」
『
「くそっ、どこだ!?」
その直後、黒煙の中から
「確かに俺は、あの時の
タカモクレンはすかさず狙撃銃で反撃したが、
「なにっ!?」
「新たな
『
液状の呪いを直に浴び、動きをほぼ完全に封じられた。
「しまった・・・!」
黒煙が晴れ、右手にサーベルを構えた
「そして見せてやろう、そこから更に進化した俺の
(ヤバい!あの技は、食らってはいけない・・・!!)
「待て!命だけは―」
『
サーベルで両断した瞬間、タカモクレンの身体にドクロのマークが浮かび上がると同時に爆発を起こし、人の姿に戻って崩れるように倒れた。
「昔のよしみだ、命だけは救ってやる」
しかしその直後、
(くっ余計なダメージを負った。俺もまだ
一先ず
その頃
なんとカネリファイヤがリチャウターに攻撃を仕掛けているのだ。
「よけろボンゴラァ!!」
「ッ!」
リチャウターは反撃できず、攻撃をひたすらかわした。
カネリファイヤが攻撃を休止したとき、彼女の影からシャドスターが顔を出した。
「二度とふざけたことを言えないようにしてやる・・・!」
シャドスターはカネリファイヤの影を乗っ取り、影を介して彼女を操っているのだ。
リチャウターは『
「チクショウ!身体が思うように動かねえ!」
伸ばした腕を戻したリチャウターは、カネリファイヤの拳を平手で止めた。
「カネリまたごめん!」
『
リチャウターの手から放たれる光の波動が、カネリファイヤの全身を駆け巡るが、シャドスターは姿を見せない。
「何度やっても、影の中までは届かないか!」
『
今度は両腕を伸ばし両手を巨大化させることで、カネリファイヤを包み込むように押さえた。
(カネリを気絶させる?いや、マンジロウさんが直接操ってるから意味がない)
(今あの技を使っても、他の影に移動して逃げられるかも・・・)
その時、カネリファイヤの口内が発光し始めた。
「ゲッまさか・・・ボンゴラヤバい!」
「『チャンプファイヤー』がっ!!」
と言ったと同時に、カネリファイヤの口から凄まじい火炎が放たれた。
リチャウターは急いで拘束を解いてかわし、カネリファイヤは彼を追って炎を吐き続けた。
三人がいる客室は炎に包まれ、リチャウターは逃げ場を失った。
絶体絶命のピンチ、闇に囚われたマンジロウを救うことはできるのか!?
To be next case
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