第24話 部活動

 次の日、僕はいつも通り学校に行った。

「幸太の野郎、絶対に許さんぞ(まさか、あの白鳥先生の優しい顔からあの般若の様な顔が出てくるとは思わなかった)」

 もう、二度と白鳥先生を怒らせる事はしないでおこうと心の中で誓った。

「あのクソ野郎にはいつか必ず借りを返してやる、闇討ちでもしてやろうか?」

 そう愚痴をこぼす。気が付くと教室の前に立っていた。

「(さぁ〜、今日も意味のわからない授業を聞くとするか)」

 教室の扉を開けると、以外な人物と目が合った。

「も、元晴?」

「おー、永夢久しぶりだな」

「お前、退院は明日だろ?何で今ここに居るんだよ?」

「あー、白鳥先生が授業受けるだけなら別に病室抜け出しても良いよって言ってから来たんだ」

「そうか、こんぶお前、体は大丈夫なのか?」

「大丈夫、大丈夫、骨も全部綺麗にくっついたし、傷も無いよ、多分」

「本当か?まぁ良い、退院おめでとう元晴」

「おー、ありがとう!」

 そう軽く元晴と挨拶を交わし、授業に入った。

………

 放課後

「ダメだ、全然わかんねぇー」

「フッ、お前こんなんも分からないのか?」

「ウルセェ!コンナニホンゴワカリマセン」

 相変わらず、授業の内容は全くと言っていいほど分から無かった。

「所でこんぶ、高校の部活動って何があるんだ?」

「部活動って、何で?」

「いやー、高橋先生に部活をやって上下関係を覚えるのと、先輩達と仲良くして来いって言われたんだ、僕帰宅部で良いと思うのに」

「部活動ねぇー。上下関係なら、永夢が俺の手下になって、俺がお前をこき使えば分かるだろ?」

「誰がお前の部下になるか!お前が僕の部下になれ、ボケェ!」

「なんだと?まぁ、冗談だって。そうだなぁ〜、部活動かぁ、文化部なら料理研究部、茶道部、マンドリンギター、軽音部、美術部、クイズ研究部、囲碁部、将棋部、弓道かな?」

「文化部だけでこんなにあるのかよ。部室とかはどうしてるんだよ?」

「あぁ、そのへんは学校寮のマンションの一部を改装して部室にしてるんだよ(多分、違法建築だけど)」

「へー、なら大丈夫だな。じゃあ運動部は?」

「運動部なら陸上部、水泳部、空手部、柔道部、合気道、剣道部、バドミントン部、テニス部、卓球部、男子バレーボール部、女子バレーボール部、男子バスケットボール部、女子バレーボール部、サッカー部、野球部、射撃部とかだな」

「こっちもいっぱいあるな、体育館とかどうしてるのさ?部活の数多いけど」

「毎日血で血を洗う争奪戦を繰り広げてるぞ」

「なんだよ、それ?」

「まぁ、簡単に言うと月末に各部活の部長が集まって、じゃんけん大会を行うんだ」

「へぇー、なら平和だろ?何で血で血を洗う争奪戦なんだ?」

「最近の学年は血の気が凄いからな、能力ありの殴り合いになるんだ」

「は?お前それもしかして、女子達も参加してるのか?」

「そりゃあ勿論、参加してるぜ」

「マジかよ、勝てるのか?ソレ?」

「無論、力の差があるから勝てない」

「じゃあどうするのさ?」

「何か派閥が出来るてるみたいだぞ、三個ぐらい」

「そうなんだ」

「で?決めたのか?部活何にするか」

「そうだなぁ〜、じゃあ射撃部とか面白そう出しそこにしようかな?まぁ、どこでも良いんだけどな、とこでこんぶ、お前は何部なんだ?」

「俺?俺はバレーボール部だけど」

「じゃあそこで良いや」

「え?良いのか?やったぜ!俺の後輩けん、奴隷が出来たぜ!」

「アホが!」

 軽く元晴の頭を叩き、軽い気持ちで部活に向かった。






 

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