第3話 交渉

 自分の腹のそこから力が湧いて来るのがわかる、

 指の先に力を込め、男の腹に軽く発剄を打った。

「うっ」

 男が呻き声を上げ、膝から崩れ落ちた。

ガチャン

 男が落とした銃を拾い校長に向ける。

「観念しろ、クソ野郎」

 校長がじっと僕の目を見ている。

「クソ、何でだ体が痺れて動かない、衝撃はそこまでなかったんだぞ」

 男が立とおとしてるみたいだが足が動かないみたいだ。

「僕の能力で体にの電気を流したんですよ」

「それだけで何で全身が動か無いんだよ!!」

「人間の神経は脳から送られる微量の電気信号で動いてるから、それに似せた電気信号をあなたの体に叩き込んで筋肉が脳からの指示を受け付け無い状態してるから多分そこから30分は動けねぇだろうな」

 そこまで説明すると男は黙り込んた。

「で?校長先生何が目的なんですか?」

パチパチパチ

 校長が何故か拍手し始めた。

「何のつもりですか?」

「いやぁ、今の動き中々素晴らしいと思いまして」

「だから?」

「合格です」

「はぁ?」

 どうやら僕は彼らに試されてたようだ。

「何で試したんですか」

「君がこの学校にふさわしい人かどうかです、だから私はあなたを試したんですよ」

「握手はどういう事だ?」

「これは本当に政府からの指示です、私の能力であなたをある程度制御しないと駄目ですから」

「あんたの能力は?」

「秘密です、ただ握手をしてくれたら入学を認めます、握手をしてもあなたにほとんどデメリットが無い事は保証します」

「(怪しすぎる、仮に握手して何も起きなくてもメリットが何も無い、どうすれば良いのか)」

 もう、仕方ないので条件付きで握手を受け入れる事にした。

「わかった、じゃあ条件付きで握手しましょう。まずはあなたの能力を言う事、もう一つは僕から押収した武器を全て返す事」

「分かりました、条件を飲みましょう、だけど能力はどうしても言う事ができない。その代わりと言ってはなんだがあなたから押収した武器の中に刀がありましたよね?その刀を直してあげましょう」

「直せるのか?あれを?」

「はい」

「わかった、握手しよう」

 校長と握手を交わした。

「で隣の男は誰なんですか?」

「ああ、紹介しましょうあなたの副担任の高島先生です」

 まさかの副担任だった。

「そして担任は五十嵐 雄馬(いがらし ゆうま)先生です、そして彼の能力はあなたと同じです良い師匠になると思いますよ」

「あぁそうか、で彼の得意分野は?」

「雲と風です」

そこうしている内に授業の時間になった。

「天宮くん授業の時間です」

 副担任に呼ばれた。

「もう立てるようになったんですか?」

「あぁ、私も鍛えていますからね」

 そうして僕は校長室を出た。そして僕は刀を直して貰える事に釣られて握手してしまった事を後ほど後悔する事になる。






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