第2話 面談

 学校につくと裏口に向かった、

「天宮くんだね、こっちに来て下さい」

中年の教師に呼ばれ、ついて行くと校長室に通された。

「天宮くん始めまして、この学校の校長の加藤 清(かとう きよし)だ」

と校長が笑顔で握手を求めて来た。

「(ん?手の平にアルファベットがある)」

 校長の手の平を見ると両手に小さく「E」の文字が見える。そして顔を見ると、顔は笑っているが目の奥に殺意の様な物を感じた。

「(何か裏があるな)」

 どうしようかと考えていると、校長が何かを言った。

「やれ」

 後ろを見るとさっきの中年男が私の後頭部に銃を突き付けて来た。

「(おいおい、急展開だな)」

心の中ではかなり焦っているが、私冷静を偽って答えた。

「何のつもりか?」

「握手をしてもらわないと困るんだよ」

 校長は優しい声で言った。

「あなたの様な元反政府の人間を学校に入れるのは本来のあり得ないんですよ」

「じゃあ、何故入れた?」

「上の指示ですよ、私の意思ではありません」

 そう言った瞬間校長の顔から笑顔が消え目の色が赤色になった。

「(何の能力だ?いや、推測してる場合じゃない早く打開策を打たないと)」

周りを見渡すと一つのチャンスを見つけた。

「(後ろの男銃にセーフティーがかかっている、銃の扱いに慣れて無いな)」

 そして銃本体を見ると何処か見覚えがあった。

「(あれ俺の銃じゃね?)」

 そこにはここに来る二週間前に押収された武器の内の一つM1911コルト.ガバメントだった。

「(一つしかけて見るか)」

「おい!おっさん、それ俺の銃だろ、返せ」

「よくわかったな、良い銃だな手入れは行き届いてるし良くカスタムされてる」

「(素人のクセに良く喋るな)」

「まぁそんなのどうでも良い、さっさと握手しろ」       

 そう言って銃で頭を小突いて来た。

「あんたに俺は殺せない」

「何だと?クソガキならやってやるよ」

男は引き金に指をかけた。

カチ、、カチカチ

「あれ?引き金が重いどうなってる?」

「セーフティーだよ、バーカ」

 そう言った瞬間僕の髪の色が変わった。



 



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