第21話

シャワーを浴び終え濡れた髪をタオルで拭きながら、ドリップを終えたコーヒーを飲む。


よくブラックを飲みそうなのに…と春には言われるが、砂糖とミルクの入った甘いコーヒーが好きだ。


そろそろ着替えて準備をしないと、

昼休み前に春から連絡が来そうだと思い

部屋着から制服へ着替えることにする。


いつもはブレザーを羽織ってシャツにネクタイをするが今日は気分でミルクティー色のカーディガンだけを羽織った。


髪の毛はいつも軽くワックスで髪を遊ばせるが、今日はやる気がないので耳に髪をかけるだけにした。


こんなにもやる気が起きないのは

全部昨日の連絡が来てからだ。

と心の中で八つ当たりをした。



中身のあまり入っていないかばんを肩にかけて、家の鍵を閉めた。



いつも春と2人で行く通学路も

1人だとやけに静かに感じた。

まぁ春が勝手に喋っているだけなんだが…

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