第4話

マンションから学校へは

歩いて10分程の距離にある。


外観はわりと普通の学校だが、

中をくぐれば


校則破りばかりの色んな髪色をした男女や

スプレーで落書きされた壁

ドアが外れてなくなった教室


そう、少し治安の悪い不良高と言われる所。


学校に着いてまずは正面玄関に張り出された

クラス分け表を見る…


「なっちゃん!僕たちまた同じだね!A組!」


ちらりと横を見ると嬉しそうな顔をした春

余程嬉しいのか飛び跳ねている。


探す手間が省けたので、3年A組へ向かう。


(----ガラッ)


A組のドアはちゃんとついていたので、

開けると先程まで騒がしかったのに

急に静かになり、ヒソヒソと声が聞こえる


(やったー!那月くんと春くんと同じクラスよ!)

(近藤さんかっけぇ)

(あの2人と同じクラスなんて最高!!)


小さすぎて聞こえなかったが、

春には聞こえたらしい。


「みんな僕達と同じクラスで嬉しんだって!」

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