第4話
グラスに唇をつけたままその男の人を
無意識に見つめてしまっていた。
わたしの視線に気付いたのか、
男はこちらをチラリと
髪で隠れていた顔が見えると
どタイプの顔だった。
「いや〜めちゃくちゃ好みのイケメンさんだ〜」
残りのファージーネーブルを飲み干す。
『えっ、桃ちゃんこいつの顔タイプなの?まぁ顔だけはいいしなぁ。』ニヤリと笑いながらお酒を作る手を止めずに聞いてきた。
やはり2人の中は親しげな様子…
お友達同士なのか否か。
そう考えていると、無意識のうちに心の声が外に漏れてしまっていたようだ。
「美少年顔めちゃくちゃ好みなんですよ〜次シンフォニー下さい!」
少し火照った顔を誤魔化すように手で仰ぎながら次のお酒を注文する。
わたしの分のお酒と男の人のお酒をほとんど同時に出すマスター。
本当にスピーディだ。
シンフォニーは白ワインベースだが、ピーチリキュールとシロップのおかげでフルーティになりとても飲みやすい大好きなお酒だ。
生ハムも頬張りながらお酒を飲んでいると
視線を感じた。
もぐもぐと口を動かしながら
その視線を感じる方へと顔を動かすと、
美少年顔の男の人がこちらを見ていた。
思わず一言。
「生ハム…食べますか???」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます