第2話

俺は突然の出来事すぎて、頭が真っ白になった。まさか俺が生徒会長で学校一優等生の優香に告白されるとは思っていなかったからだ。彼女よりも成績が良かったり、容姿がカッコよかったりするならば告白されるのはわかるが、俺は知っての通り、成績は中の下、容姿も普通くらいの位置にいるだろう。ただ席が隣で話すことが他の人より多いくらいだけだ。


「、、、ん?祐介くん?、あ、、ごめんね、急すぎたよね、、」


彼女は頭を上げ、俺のポカンとした姿を見ると、少し戸惑っていた。


「ん、、あ、、ごめん、でもこんな俺だけどいいのか?」


「うん!私祐介くんのことが高一の頃から大好きで、いつも私のこと手伝ってくれるし、、」


彼女は俺のことについて饒舌に話していった。それと同時に話すにつれて彼女の顔は赤ていった。


「わ、私はそれくらい祐介くんのことが大好きなの!!」


彼女が俺のどこが好きかを言っていくうちに、俺の心拍数が早くなっていき、顔らへんが熱くなっていくことを感じた。


「あ、、、あ、ありがとう、、うん、、こんな俺だけど、これからよろしく、、」


「え!やったー!!祐介くん大ッ好きィーーー!!」


告白が成功したことを知ると、彼女は嬉しさのあまり俺に抱きついてきた。俺は急に抱きつかれたことでさらに心拍数が早くなり、頭がショートした。


「あれ?祐介くん?どうしたの?ぼーっとして?」


俺は彼女のその言葉で正気に戻り、一回彼女から少し離れた。


「急にどうしたの?」


「べ、別になんでもねーし、」


「あ、まさか女子にこういう風にギューされるの初めてで、照れちゃってた?」


彼女は俺のキョドキョドしている姿を見て、俺をからかってきた。


「ち、ちげーよ、もし他の人に見られたらやばいだろ、まだ部活で学校にいる人いるし、」


「へぇ〜、そっかぁ〜、照れている祐介くんもかわいいねぇ〜」


かの女は俺の言い訳にニヤニヤしながら答えた。




この頃、俺は最高の高校生活を過ごせると思っていた。まさかその後、俺があんな悲惨な目に遭うとは、思いやしなかった。

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