学校1優等生な生徒会長と付き合ったら愛が歪んだ学校1のヤンデレ女子だった。
Kz幸(カゼサチ)
第1話
高校三年生の最初の中間考査が終わり、それから1週間後、テスト返却の時期になった。
「
俺の名前が呼ばれ、教壇に向かい採点済みのテスト用紙をもらった。点数はというと、52点でなんともいえないが、俺にとってはいい点だ。赤点さえ取らなければ俺にとって、100点と言っても過言ではないだろう。
「優奈ってほんっとうに点数高いよね!」
「も〜、ちょっと奏!勝手に見ないでよ〜!」
俺の隣の
彼女はこの高校入ってから中間、期末考査で全教科1位を取るほどの優等生で、勉強以外にもにも所属している陸上部では全国に行くほど運動神経がよく、更にはこの高校の生徒会長を務めるという、まるで漫画に描いたような完全人間である。
「祐介くん、数1何点だった?」
「お前に言ったって、点数がお前より高いわけじゃないし、俺の点が霞んで見えるだろ、、」
「も〜、そんな拗ねないでよ〜、拗ねているところも可愛いなぁ〜、」
「チッ、、、、うっさいなぁ、、」
彼女はからかって、俺の反応を見て楽しんでいた。
あれから全てのテストが返却され、放課後となった。俺の結果はというと、俺の苦手な古文だけが赤点、それ以外は大体50〜60点くらいの結果となった。赤点を一つとってしまったが、一つに収めたと考えれば大勝利と言えるだろう。
「ねぇ、祐介くん、この課題全員の席に返却するの手伝ってくれない?」
俺が帰ろうとしている最中、奏に呼び止められた。
「他にも手伝ってくれる人はいるだろ、、」
「え〜〜、量が多くて一人じゃ時間かかるな〜、手伝ってほしいなぁ〜」
「、、、はぁ、、しょうがないなぁ」
「ありがとう、頼りにしてるよ」
俺はすぐに帰るために、足早に課題をクラスメイトの席に返却した。
「ありがとうね、手伝ってくれて、」
「いいよ、じゃ、俺は帰るわ、」
「ちょっと待って!!」
俺がことを終えて帰ろうとすると、また彼女に呼び止められた。
「ん?なんだ?早く帰りたいんだけど、、」
「あ、、あの、、」
彼女はいつもとは違い、少し言葉が詰まっていて、照れくさそうにしていた。
「あ、、あのさ、、祐介くん、、私と、付き合ってください!!」
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