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第303話
あのあと、私は車から降りてラーメン屋の斜め向かいにあるコンビニまで走り、そこに止まっていたタクシーに飛び乗った。
本宮さんは最後まで首を傾げていた。それもそうだろう。自分でも何故あんな発言をしてしまったのかわからない。
あんなことを言ったところで御手洗が許してくれるはずがない。あの男にとって私の言葉なんて、もうなんの価値もない。ガラクタ以下なのだから―――――
許してもらうには今すぐ健と離婚して御手洗と一緒に住むしかない。
私は、もうどうなってもいい
私の家族と蓮だけは、なんとしてでも守らなければ――――――――
「……ただいま、健。話があるんだけど」
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