第222話
頭の中がぐちゃぐちゃに混乱していた。なんで私はこんな危険な場所に来てしまったのだろう。やっぱり私は健がいうようにどこか精神がおかしくなっているのかもしれない。
「俺らどうせ結婚するんだから、その前に一回ぐらいヤらせてよ。」
「……………」
この男とエッチするぐらいなら窓から飛び降りて死んだ方がマシだ。この部屋には窓がないからそれさえもできない。なんとかして逃げる方法を考えなければ――…
「蓮を助けたいんでしょ?とりあえずベッド来て服脱いで。それとも俺が脱がせてあげようか?」
「そんなの……無理だよ……」
「なんで無理なの?理不尽だよ。俺は無理やり脱がされたのに。」
「……あれは……刺青を調べるためにしたことだし。でも……ちょっとやりすぎたって思ってる。ごめんなさい……。私は、御手洗さんと話がしたくて、ここに来たんだよ。とりあえず話しようよ。聞きたいことがいっぱいある……」
「市川さんって、めっちゃ力強いよね。空手とかやってたの?なんかまだ肋骨辺りが痛いわ。折れてるかも。まさか包帯までほどいてくるとは思わなかった。」
「……………」
恐怖と絶望感で身動きが取れなかった。御手洗は私が実家でしたことを再現するかのように私をベッドに押し倒してきたあと、馬乗りしてきた。
「今度は俺の番だからね?俺は、みんなの前で最大の屈辱受けたんだから同じことしてもいいよね?」
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