第19話

美羽と私の家はそんなにも遠くはない。車で二十分かからない距離だが、途中で事故渋滞に巻き込まれたため、家に着いたのは夜の七時半を過ぎていた。




「遅い!!なにやってたんだよ!!」



「なにこれ……」




想像を越えた荒らされように驚きを隠せなかった。食器棚の食器は、全て割られて全滅。スリッパなしでは歩けないほどにガラス破片が床全体に飛び散っていた。




冷房をかけていないせいで部屋全体はサウナのように暑くなっている。美羽の家が天国に思えてしまった。




「紫乃が、やったんじゃねぇの?家に帰ってこない俺にムカついて。」



「違う……」



「部屋も見てこいよ。」

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