第18話
寝室が水浸しとか意味がわからない。家を出る前は綺麗な状態だった。洗った食器も全て食器棚にしまったはずだ。
全て隣人の仕業だと考えてしまう。それを言えば、また大喧嘩になる。だけど今日こそは、ちゃんと話をしないと私たち夫婦は駄目になる。
目眩がしてきて気分が悪かった。トイレに入ってから十分以上は経っている。それでもまだトイレから出られずにいると、コンコンとドアを叩く音が聞こえた。
「おーい、紫乃。大丈夫なの……?」
「……ごめん、健と電話してた」
「健くん、帰ってきてるの?また喧嘩したの?帰りたくなかったらここにいていいんだよ?今から二人でカラオケでも行く?蓮はシャワー浴びてるし。」
「かなり怒ってるから、とりあえず今日は帰る。また近いうち会お?」
「わかった。車飛ばしちゃ駄目だよ?安全運転して。今度家に遊びに行くからね。」
「うん、今日はありがとうね……」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます