《ムーヴ》

《一般ムーヴ》と《専門ムーヴ》がある。《一般ムーヴ》は誰もが使用できる《ムーヴ》で、《専門ムーヴ》はプレイブック固有の《ムーヴ》である。ここでは《一般ムーヴ》の説明をする。


《発見》

 捜索したり、調査を行ったり、交渉したり、などなど【手がかり】を入手するために行動する場合、そのやり方を描写して判定する。

《発見》は、あらゆる情報収集をカバーする、手がかり入手の基本的な方法である。

 12+:大成功。【手がかり】カードを2枚引く。【手がかり】が何であるかは、その時点での【手がかり係り】が決定する。

 10-11:成功。【手がかり】カードを1枚引く。【手がかり】が何であるかは、その時点での【手がかり係り】が決定する。

 7-9:なんとか成功。【手がかり】そのもの厄介な問題があるか、《発見》作業中に何かに厄介な問題に出くわす。どういった障害、どういった状況かは、【手がかり係り】が決定し描写する。この問題を解決できれば【手がかり】カードを1枚引く。問題解決には《挑戦》が必要になる。

 6以下:失敗。【手がかり】は得られない。


《挑戦》

 危険を冒すとき、もしくは恐怖に直面したときに行う。もし失敗したり、怖気ついたりした場合、どういう事態に陥るのかを宣言した上で、判定を行う。

《挑戦》は、他の《ムーヴ》に当てはまらないときようの汎用ムーヴである。

 12+:大成功。10-11の結果に加えて、判定した人の右隣のプレイヤーは、さらにどういった利益を得られるのか描写する。

 10-11:成功。予定通りの行動を行えるし、精神も安定している。どうなったのか自分で演出しよう。

 7-9:なんとか成功。成功だが、その行動によって問題が発生し、判定した〔生徒〕には関連した〔状態〕が与えられる。どういった問題が起きるか、どういった〔状態〕が与えられるのかは、判定した人の左隣のプレイヤーが描写する。それを聞いたうえで、判定したプレイヤーは《ムーヴ》を実際に行って「なんとか成功」の結果を受け入れるのか、それとも《ムーヴ》の実行を取りやめるのかを選べる。

 6以下:失敗。判定前に宣言した危惧している事態が発生します。


《こんな噂、知ってる?》

 判定を行うとき、【取材対象】につき1回、〔生徒〕の誰か1人だけが《こんな噂、知ってる?》と宣言できる。宣言されたら、〔生徒〕たちの周囲で起きている現象と類似した現象の噂が流布していることになる。どういった噂が流れているか、他のプレイヤーとも協力しながら描写しよう。最低限、以下の情報を描写する必要がある。

 ・噂になっている現象の名前。

 ・現在の状況と類似した、怪奇現象がかかわっていると思われる問題や状況。

 ・その問題や状況がどのように解決されたのか。もしくは納得されたのか。

 判定する代わりに、12+の成功を得られる。


《未知との遭遇》

 怪奇現象と思われる事象に出会ったとき、この《ムーヴ》を使用できる。その現象と自分の解放済みの〔秘密〕とを関連付けて描写しよう。それによって、【手がかり】カードを1枚引け、さらに以下の中から1つの効果を得られる。

 ・使用済みの一回限りの《ムーヴ》が1つ利用可能になる。

 ・次の《発見》の判定に+1。

 ・付与されている〔状態〕を1つ消去。


《夜遊び》

 一日に許された【シーン】数を終えたあとでも、《夜遊び》をすることによって追加で1【シーン】、行動を行える。

《夜遊び》中の判定で、採用した出目に1が1つでも含まれている場合、補導される可能性がある。何らかの手段で再判定を行った場合は、再判定で採用した出目で判断する。また採用した出目に1が含まれていても、〔秘密〕を解放して成功段階を上げることはできるが、この場合は補導の可能性は消えない。

 1の出目を出した〔生徒〕が補導についての判定を、通常通り行う。この判定で出目に1が含まれていても再度の補導は起きない。

 ・10以上:成功。補導されない。何があったのか判定したプレイヤーの右隣のプレイヤーが描写しよう。

 ・7~9:なんとか成功。補導こそされないが、問題が発生する。どういった問題が起きるかは、判定したプレイヤーの左隣のプレイヤーが描写する。その問題を解決するためには、また新たな判定が必要となる。この新たな判定の出目に1が含まれていた場合、最後、補導される可能性が発生する。

 ・6以下:失敗。補導される。〔状態〕として補導が《夜遊び》に参加した全員に与えられる。


《解明》

 発見した【手がかり】をもとに、不思議の答え、解決策について話し合おう。意見が一致すれば、判定を行う。ただし、これは通常の判定とは方法が異なっていて、


 2d6+採用した【手がかり】の数-調査対象の難易度


 で判定を行う。《解明》には能力値の修正はない。【有利】【不利】もない。〔秘密〕の解放も、〔友人〕か〔ライバル〕かも関係ない。《解明》は【取材対象】につき1回しか使用できない。

 ・10以上:正解。謎が解き明かされ、目標が達成されたことを全員で描写しよう。

 ・7~9:正解だが、発表にたどりつくには何か犠牲を払う必要がある。どのような犠牲(徹夜作業や部活のサボり、発表自体はグダグダであった等々)を払うのか、全員で描写しよう。

 ・6以下:答えがまとまらない。【手がかり】をあるだけ列挙だけして、最後に「ですが謎の答えはわかりませんでした」と結んだような発表を行うことになる。


《意義あり》

【取材対象】につき1回、《解明》で失敗したときに、新しい答えを提案できる。

《解明》で採用した【手がかり】1つを不採用に、また他に不採用にした【手がかり】がある場合はそのうちの最低1つを採用して、新しい答えを導き出そう。そのうえで《解明》のルールにしたがって、新しく判定を行う。

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