弱点?
一旦タオルを濡らし直してから、そっと脇腹に当てる。少しビクッとする先輩を見ているとなんだかイケナイことをしているように思える。
そのままタオルをお腹の方に滑らせていきお腹全体を撫でるように拭く。
「ん…は…」
吐息が大変センシティブです。
タオルを動かす度に吐息が漏れてるけど、お腹くすぐったいかな…
試しに軽く指でツーッとなぞってみると…
「んぁ…」
これ、なんかヤバいかも。
私の中の何かが警鐘を鳴らし始めたので汗を拭くことに専念する。
胸も蒸れるだろうしブラ外した方がいいよね…?
そう思い片手でホックを外して軽く胸を拭く。反応が無いので多分お腹とか横腹とかそっちが弱いのかな。
「終わりましたよ」
「ん、ありがと」
ゆったりとした動作で服を着ようとする先輩。あ、服も変えた方が良いよね
「新しい服持ってきますよ。あと薬と…冷やすもの」
いそいそとその場を離れおでこに貼るやつと薬と着替えを持って戻ってくる。
着替えを渡すと先輩はゆったりとその服を着て私にもたれかかってくる。
「薬飲ませますね」
ペットボトルの口を先輩に押し付け水を流し込む。そこに薬を放り込んで飲み込ませる。
おでこにも冷たいヤツを貼って完了。
ゆっくりと先輩をベットに横たわらせて布団をかけた。
「今日は安静にしてましょうね」
お昼ご飯でも作ろうかと立ち上がろうとすると手に僅かな抵抗感が。
見ると先輩が控えめに私のシャツの袖を握っている。…え、かわいい
「ま、って。ここに、いて?」
え、いや、ほんとに。誰ですかこの人!可愛すぎていつもの先輩とは似ても似つかないんですけど…あと上目遣いやめて…
無性に撫で回して抱き締めてあげたい欲求に駆られつつも理性で何とか堪える。
「どこにも行きませんから安心してください」
「…ん、ありがと」
はぁーーーーきゃわぁぁぁぁぁ!!!
もう飼いたい。ペットにしていいですか?
柊先輩。今日から私が飼ってあげますからね。
…私めっちゃキモイ事言ってるわ。…心の中だけだけど。
それはそれとして安心したのかあどけない寝顔を見せてくれている先輩。国宝級の可愛さなのはもちろんなんだけど、お昼ご飯どうしようかな。
先輩にも何か食べてもらわないと良くならないし、お粥とか作りたいんだけどなぁ
目覚めた時に私が居なかったら泣いちゃうんじゃないの?…さすがに自意識過剰かな。でもそのくらい弱ってそうなんだよなぁ。
起きるの待つか、サッと抜け出してご飯作るのか。
ご飯を作るのが多分正解なんだろうけどね…
もう少しだけ、この寝顔を見ておくことにした。
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・ワンポイント・
柊先輩ってめっちゃ可愛いんですね。
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