キスマーク
柊先輩の顔がゆっくりと近づいてきて、啄むようなキスが始まる。
実は前世含めファーストキスなのだが呆気なく先輩に貰われてしまった。
ちゅっちゅっと啄むようなキスはやがて舌を使ったディープなやつに変化し私の口内を好き勝手に動き回る。
「ん……んんっ」
キス上手すぎ……頭蕩けそう……
……待って、これどうやって息するの…?
そろそろ死んじゃう
「んー!ん!んーー!」
背中をパシパシ叩くとやっと離れてくれた。
殺す気か!
「どうしたの?急に抵抗して」
「息が…出来なかった…ので」
「あぁ、初めてだもんね。鼻で息するといいよ。じゃ続けるね?」
そう言ってすぐに私の口を塞ぐ。
鼻で息をする……おぉ、出来た。
これならずっとキスできる。正直キスが気持ちよくてずっとしてたいレベルなのだ。
どんどんフワフワしてくる頭がそろそろ使い物にならなくなってきて、先輩に身を委ねた
◇◇◇◇◇
翌朝、目が覚めると服を着てないことによる寒さと昨夜の行為による体の痛みによって顔を顰める。
「………………全然2回じゃないじゃん!!」
そう。2回じゃなかったのだ。なんなら回数とか覚えてない。寝たのは深夜だ。
「んぅ……どうしたの?」
「どうしたもこうしたも、眠いし体も痛いんですけど」
「えぇ?まあ、結構したからね」
「結構しちゃってるのがおかしいんです!」
いやまあ、えっちしてること自体おかしいのだが。
「私はちゃんと2回でやめようとしたよ?
誘ってきたのは陽菜ちゃんでしょ〜?」
「いや、だってあれは……死ぬほど焦らしてきたから……!」
そう、そうなのだ。確かに誘ってしまったのは私だ。もっとぉ、なんてだらしない声でせがんだのは、間違いない。誠に遺憾ではあるのだか!
でも先輩にも非があるはずなのだ。
だって、媚薬盛られてる状態で焦らされたら、理性なんて持たないじゃんか!
「まあまあ、とりあえず一緒にお風呂入ろ?ベタベタするでしょ?」
「まあ、確かに。……変なことしないで下さいね」
私達は2人でお風呂場に向かった。
部屋についてるお風呂は思いの外大きくて2人居ても余裕がある広さだった。
鏡を見ると身体中に赤い印がついており昨日の行為を彷彿とさせる。
「こんなに、跡付けたんですか?」
「陽菜ちゃんが可愛いからつい、ね?」
調子のいい事ばかり言う先輩だが、実は心を許しかけてしまっている。
いじわるだし、腹黒っぽいし、薬盛ってくるけど結構優しいしあれだけ甘やかされると自然と警戒心がどこかへ行ってしまうというものだ。
「髪洗ってあげるね」
そう言って自然な動作で私を座らせて髪を洗いだす先輩。丁度いい力加減で思わず息が漏れる。メイドさんとか向いてそう……
「背中も流してあげるね〜」
ボディーソープをつけて背中を洗ってくれる先輩。
「手で洗うんですか?」
「ん〜?女の子は肌が弱いから手で洗うのが1番だよ」
とても自然な動作でそのまま腕も洗い、お腹の方に手を伸ばしてきた。
そしてそのまま下腹部へ……
「ちょ、何してるんですか!変態!」
サッとその手を掴んで文句を言う。昨日散々したのに……性欲おばけか
「そんなこと言って〜昨日はあんなに求めてきたのに〜」
「昨日限定なんです!」
さっさと残った部分を洗い湯船に逃げ込む。
先輩も洗い終わった様で私の背中側に入ってきた。
「ふふ、バックハグ〜」
素肌が密着してなんだかくすぐったい。
そして安心感が心に広がりリラックスしてしまう。
胸でも触ってくるかと思ったけど案外そんなことはなくてとても心地いい時間になった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・ワンポイント・
陽菜はチョロインではありません!ほんとですよ?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます