第73話 一歩、一歩

※リオナーガ視点


「ラースを、取り返しに行かないか。見ての通り、僕とルークくんとフィンさんはほぼ治癒可能な範囲の怪我だ。それにまだ、他の人たちだって戦える。もう一度言う。ラースを、取り返しに行かないか」


「そのつもりだ、もともと」




===

俺たちは学園の一室に閉じ込められているに会いに来た。


魔物使い。


あいつの言動から察するに、教皇にそそのかされて行動したにすぎない。


あいつの過去の事件(?)が教皇によるものだと分かった今、仲間にできるかもしれない。


目の前にある豪華な扉を開く。


魔物使いは、ソファに座っていた。


「…どうしてここに来た?」


予想と全く同じの問い。


「俺たちは、教皇とやらを倒しに行く。だが、正直力不足だ。教皇の仲間もいるかもしれない。だから、お前の力を貸してほしい。…いや、お前の力を、


「……報酬は?」


あっちから聞いてくるなんて、想いもしなかったな。


「お前が俺についてくれば、教皇に復讐の機会を与えよう。そして――

俺たちと一緒に、教皇を倒す」


最後にそれがお前に対する報酬だ、と言って終える。


…食いつけよ。


お前が一番欲しかった餌が目の前にあるんだ。


「…どうせ、ほとんど価値のない俺だ。その報酬は、めちゃくちゃ得だな」


俺は口角を上げる。


「よし、決まりだ。今さらやめる、なんてなしだからな」


俺たちに残された手段は、一歩一歩進んでいくしかないんだよ。



===

第73話投稿しました〜!


どうでもいい話↓

===


ラース「暇」


作者「仕方ない」


ラース「………」


===


さて! 少しでもこの作品が面白そうだなとか、続きを読みたいな等思っていただけましたら、☆3つ評価と作品フォローをして頂けますと幸いです!


読んで頂き、ありがとうございました~!

<(_ _)>ペコッ
















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