第72話 初対面

※ラース視点


…暇だ。


殴られるのは新鮮でちょっと楽しかったけれど、抵抗しそうになって、けど動けない。


うーん、変な感じがして嫌なんだよね。


やっぱりノア達と遊びたいなぁ。


どうせなら、ボスみたいな人が


「タイマンしようぜ」


みたいなことが起きないかなぁ。


やることがないんだよね。


「おいっ、師匠ボスが今日来るってホントかよ!?」


自然と口角が上がる。


いいねぇ。

新体験。




===

「おいっ!師匠ボスがやってきたぞ!」


閉じ込められている部屋の扉が開く。


待ちくたびれたじゃん。


犬の気持ちがわかったよ。


来るってわかってるからこそ、楽しみになるんだね。


左右に強面の人たちが土下座をしている。


底に入ってきた人。


長髪、片眼鏡。


あれ、比較的顔が普通、だぞ!?


おい、こいつがボスで間違いないんだよな!?

そうだよな!?


「それじゃあ、いきなりだけどこれを飲んでもらおうか」


僕の目の前にグラスが置かれる。


赤いワインみたいな飲み物。


鑑定!


シーン


…あっ、そうだ。


使えないようになってるんだった…


「おいっ!早く飲めっ!」


護衛みたいな人が叫ぶ。


ええい、ままよ!


ゴクッ


飲んだ瞬間、喉に痛みが走る。


「あ゛あ゛あ゛あああ゛」


痛いっ!

喉が焼けるように痛いっ!


「次を」


痛みに疼いている僕に何かを飲ませる。


あれっ、痛みが引いていく。


あっ、解毒剤か。


もっとのみたいな、美味しかった。


「よし、飲んだな…」


あれ?飲んじゃダメな奴だった?


「それでは、どうぞ」


うん?


真ん中にいるボスみたいな人がこっちに来る。


「きみが飲んだそれは、痛みを感じやすくする薬だ。まったく、きみの食事にはすべて毒を入れていたのにな…ちょっとピリッとしますね〜、なんて言ったらしいじゃないか」


えっ、あれ、毒だったの!?


「それじゃあ、ちょっと試してみましょうか」


魔法が僕に飛んできて、当たる。


「うっ!」


痛いっ!


「それじゃあ、あとはさっき言ったことをやってくれればいいから」


「「わかりました」」


そしてまた何かを飲まされて、意識は消えた。



===

第72話投稿しました〜!


どうでもいい話↓

===


作者「りんごはいかが?」


ラース「ちょうだい!」


作者「どうぞ~!」


ラース「美味しいですねっ!」


作者(毒リンゴなのに…)


===


さて! 少しでもこの作品が面白そうだなとか、続きを読みたいな等思っていただけましたら、☆3つ評価と作品フォローをして頂けますと幸いです!


読んで頂き、ありがとうございました~!

<(_ _)>ペコッ


















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