第53話 悪夢

※ノア視点


僕たちを攻撃した何か。


魔物ではない。


人間のようにも見えるが、そうではない。


落ち着いて、相手の顔を見る。


…おかしくなってるな、僕。


本当にそうなのであれば、どれだけ良かったか。


僕たちを攻撃してきたもの。


それは、この場所にいるはずもない、ケイズ・エーカだった。


悪い夢だ。


きっと。


続けざまに炎が飛んでくる。


彼が、得意としていた炎魔法。


そこで、確信した。


彼がこれまでの人生を尽くして磨き上げてきた魔法を、僕が見間違えるはずがない。


なぜ、彼は僕らに攻撃しているのか。


それは、わからない。


なぜ、彼がこの場所を知っているのか。


それも、わからない。


なぜ、彼の、これまでとは違う無気力な目の奥に、悲しむような、そんな目をしているのか。


そんなの、決まってんだろ。


きっと、いや、絶対に彼は、―――――――なんだ。




===

※ルーク視点


ノアが、何か考えている。


きっとノアのことだから、真剣に疑問と向き合っているのだろう。


だけど、僕はそんなに冷静な、優等生じゃない。


だから、気づけた。


地味にラースへ向かっている、炎の危険さに。


虚夢空間ダークホール


この魔法は、指定した場所にを作り出す。


外からは、何もできないよ。


ラースが頑張ったんだから、僕も頑張らないとね!


(作者の声 ルークはエーカのことを覚えていません。)

===

※リオナーガ視点


突然の襲撃に対して、動き方は三者三様。


きっと他の奴らは、自分のことはおろか、数人くらいなら助けられるだろう。


だから、他の調査隊の奴らも気にしなくていい。


…俺は、手柄を取りに行く。


赤毛だな。


赤野郎、とでも呼ぶか。


さて赤野郎。


相手は俺だぜ。




===

第53話投稿しました〜!


どうでもいい話↓


===


作者「おーい、寝てる場合じゃないぞー」


ラース「ムニャムニャ、もうちょっと…」


作者「えー、殺されて話から退場でもいいのかなぁ?(棒)」


ラース「やめて、やめて!」


作者「作戦成功」


===


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<(_ _)>ペコッ



















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