第41話 満身創痍

※リオナーガ視点


カン! キン! バァーン!


俺は今、影魔法を使ってくるマモノの相手をしている。


面倒くさいから、影野郎、とでも呼ぼうか。


影野郎は、攻撃するときしか外に出ない。


また、見た感じ100m以内の距離の影の中に移動できるっぽい。


どこから出てくるかわからないし、出てきたのに気づいたときには影の中。


俺が一方的に攻撃され、ところどころに怪我を負っている。


また、ものすごく面倒くさいのは、間に合った、と思ってはなった魔法を吸収されること。


こいつを殺したくても影野郎が邪魔してくるから不可能。


このままじゃ骨折り損のくたびれ儲けだ。


他の魔物からの攻撃もウザい。


地味に強い奴らだから、モロに当たったらやられる。


…タグリたちも苦戦しているようだ。


あの量だからな。


[闇剣ダークナイト]


黒くおぞましい剣が、下から生えてくる。


俺の、影から。


ッ!油断したッ!


身体強化で少しでも怪我をマシにしようとする。


「雷竜剣術 弾竜フリップドラゴン


待っていた衝撃は来ず、目を開ける。


そこには金で短い髪の、筋肉マッチョが立っていた。


「うるさいと思ってきてみたら、なんだこれは!?」


うるさい。


「見りゃわかるだろう。魔物が襲ってきてんだよ!」


「それはわかるわ!量と質の話だよ!というかお前誰だ!」


うるさい。


「いちいち大声を出すな筋肉マッチョ。俺はリオナーガだ。リオナーガ・サガ。バカじゃないならさっさと手伝え」


「はぁ!?ちゃんと説「ほら、そうこう言ってるうちに魔物がきてるぞ」


気に入らないな。まぁ、おかげで助かった。


「超級魔法 星の軌跡」


「雷竜剣術 竜の轟」


俺の攻撃が降っている間に、筋肉マッチョが近接戦を挑んでいる。


…相性が悪い。


剣を振った瞬間、影野郎は影に戻り、後ろに回り込む。


あ、影魔法使うって言ってなかった。


「上級魔法 星の輝き」


影野郎の目の前で明るい星を生む。


一瞬視界を奪い、魔法で作った剣を影野郎に刺しに行く。


もらった!


そこで俺が見たものは。


面白そうな不気味な笑顔をした、黒い目の魔物だった。


悟った。


こいつは、俺を弄んでいたのだと。


視界から影野郎が消え、背中に鈍い痛みが走る。


影野郎の刃が、背中に刺さる。


まだ、致命傷になっていない。


まだ、生きられる。


「伝説級魔法 星の主ビッグバン


影野郎が驚いた顔をして、他の魔物は魔法によって消え去る。


影野郎だけ、仕留め損なった。


だが、俺がやることはやりきった。


あとは、他の奴らがやってくれる。


そして消えかける意識の中、最後に見たものは。


魔物の、第3陣だった。


そこで、俺の意識は消えた。



===

※リキ視点


おい、嘘だろ。


俺だって、無傷なわけではないんだ。


この状況で?


あれとやるのか?




===

※タグリ視点


おいおい、ヤバイよ。


リキさんもリオナーガくんも僕も兄さんもろくに戦える状態じゃない。


……ヤバいな。



===

第41話投稿しました〜!


さて!少しでもこの作品が面白そうだなとか、続きを読みたいな等思っていただけましたら、☆3つ評価と作品フォローをして頂けますと幸いです!










読んで頂き、ありがとうございました~!








<(_ _)>ペコッ































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