第27話 報酬と怪しげな気配

僕は今、王城にいる。


前の魔物について、呼び出されたのだ


僕から言うことはこのカンニングペーパーに書いてある。


・魔物は魔物を吸収すると一時的に強くなる


・隊長級の魔物24体、幹部級の魔物が6体で

できた魔物群の襲撃


・超級の魔物5体の確認


・学園の被害


・生徒の怪我について


カイル先生が書いてくれた。


僕が行くと魔物の強さが正しく報告されないかも、だかららしい。


それで、ぼくの目の前にいるのは、この国の王様、ケイズ・エーカ様である。


王様と聞いたらヒゲモジャの老人を思い浮かべるかもしれないが、とても若い。


25歳とカイル先生より若い。


すっとしたきれいな顔で、腰辺りまで伸びた赤い髪。


金色の瞳、高身長で、末世のイケメンである。


エーカ様が口を開く。


とても賢く、文武両道。


「久しぶりだな!全く。うちの執事が魔物軍の侵攻を食い止めただけでなく、一時的とは言え魔王級を倒したんだってな!」


僕にとっては、かっこいい兄さんみたいな感じ。


初対面で、敬語やめてくれって言われたし。


「そうだよっ、て、え?魔王級?」


確認した中での最高級は幹部級だったはず。

聞き間違いか。


「最後に倒したのは実質魔王級だった、と言われたぞ。ラースの最も信頼しているであろう、ノアくんに、な。」


ノア?



何を虚偽報告しているのかな?


誰も鑑定なんてしていなかったじゃないか。

まあいい。


「それで、報告なんだけど」


「あぁ。別にいいよ。ノアくんの方から報告は受けているし」


それじゃなんで僕はここに呼ばれたのか。


わからない。


まだ傷が痛むっていうのに。


「呼び出したのは、報酬の件についてだ」


そんなの、聞いていないのだけど。


受け取らずに、帰っておくか。


「受け取らずに帰るってのはなしだぞ」


心を読んだんですか、あなたは。


「お前は金を求めないだろうから、回復の魔道具×50でどうだ?いざという時に使えるだろう」


「受け取ります、ありがとうございます!」


回復の魔道具!


正直、めちゃくちゃ欲しかった!


ありがとうございます、エーカ様。


僕は気づけなかった。


彼の目が、だんだん生気を失っていっていたことに。







===

第27話投稿しました〜!


なんと!

英雄のその後が1000PVを達成いたしました!

ありがとうございますー!


さて!少しでもこの作品が面白そうだなとか、続きを読みたいな等思っていただけましたら、☆3つ評価と作品フォローをして頂けますと幸いです!










読んで頂き、ありがとうございました~!








<(_ _)>ペコッ




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