第26話  僕は疫病神!?

※ラース視点


僕の精一杯の攻撃が、魔物の体に当たり、魔物を切り裂いた。


それと同時に、僕も力尽き、地に伏した。


なにか、満足感のような、そんな気持ちの中、僕は意識を失った。




===

僕は病院の布団の中で目覚めた。


ふと横を見る。


果物が入ったかごや、不器用な千羽鶴。


おにぎりに、置き手紙。


僕はこんなにも人から、思われていたんだと、思った。


かごの横には、果物の皮を、ゆっくりと剥いている女性が…


ガタッ!


は?


今、なんて?


「ラースくん!起きたんだ!」


えぇ、なんでクリスティンさんがここに?


そんなことを思っていると、病室のドアが開いた。


『ラース、起きたのか!?』


ノア、ルーク、リキさん、ジョージさん、タグリさん、ミッドウェイさん、オッペンさん。


「うん。ところで、僕はどれくらい寝ていたの?」


ノアに聞く。


「だいたい3時間くらいかな。魔力切れ起こして1日足らずで起きるとか、ホントおかしい回復力だな」


「ほんとだよ。オレなんかは魔力切れ起こして3週間寝込んでたことあるからな?」


「え?リキさん、マジっすか?」


ルーク、ノアは先輩たちと受け解けているようだ。


軽く談笑してるな。


「ところで、なんでクリスティンさんがここに?」


「クロコでいいよ〜!」


「…クロコさん」


「妥協案か…まぁいっか。病室に入れるのは1人までっていう謎ルール?アレのおかげで、1時間交代でラースくんを観てようってことになったの!まずノアくんで、その次ルークくんで、今私ってこと」


なるほど。


「で、それだったら、今入ってきていいの?」


「寝てるから起こさないように、だってさ」


「それと、今回の件について国が報酬と調査を―」


そんな他愛もない会話をしていると、リキさんから衝撃の一言が飛び出す。


[いや、最後の他愛もない会話でまとめていいのかよ!?]forノアくん―


「てか、再登校2日目にこんな事があるなんて、お前、疫病神なのかもな!」


疫病神?


やくびょうがみ?


ヤクビョウガミ?


「コラー、リキ、ラース君が困惑してるじゃないか。冗談はやめときなー!」


ヤクビョウガミ…



===

第25話投稿しました〜!


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読んで頂き、ありがとうございました~!








<(_ _)>ペコッ




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