第24話 勝算は…ない?

やはり、最後も楽には行かせてくれないようだ。


2メートルはあるであろう、魔物が、僕の目の前に立ちはだかる。


肌がビンビンに恐怖を覚え、警戒が高まっている。


一旦ノア達の方へ向かわないと。


ジャン…ッ」


体が、痛い。


肺が締め付けられているような、感覚。


呼吸が、できない。


初めて味わった感覚。


これが、『魔力切れ』ってものか。


よりによって、今なのかよ…っ


魔物の腕が、こちらに向かってくる。


動け動け動けッッッ!


体は、言いなりになってはくれなかった。


勝算は…ない…か?


目を瞑る。

 

しかし、いくら経っても攻撃は来なかった。





「後輩にばっか、頼んでちゃいられないよなぁ、お前ら」




そこにいたのは、数人の先輩たちだった。


今、声を出したのは、学園No.5の、リキ・デリーさん。剣術が得意な、3年生のNo.3だ。


「リキは相変わらず無理するねぇ。カッコつけちゃって」


3年の、クロコ・クリスティンさん。

回復師ヒーラー

学園No.4。


「もっと落ち着いて行動してほしいね。クリスティンが防御魔法を展開していたんだから、無理しなくていい場面だったのに」


学園No.3。


3年のロイド・ミッドウェイさん。

魔法使い。


「ほんっと、リキさんって頭悪いですよね。さっ、皆さんやりますよ。」


学園No.2。

2年のフィン・オッペンさん。


「ソーだねー、ほら、タグリ、寝てないの」


「寝てないよー、兄さん」


ジック・サクソンさんと、タグリ・サクソンさん。


2年生。


どちらも仲良く学園No.6。クリスさんとも同じらしい。


タグリさんはぼーっとしなければフィンさんよりも強いらしい。



「ほら、そこで休んでおいて!よく頑張ったね!」


クリスティンさんが、回復魔法をかけてくれた。


今の僕は正直、足手まといにしかならないので、言葉の通りに休ませてもらうしかない。



===

※クロコ視点


いやー、それにしても、こいつやばいね。


見るだけで相手の強さがわかる。


ま、やるしかないんだけどね。


「さて、みなさん、行きますよ」


フィンくんが言う。


さて、頑張りますか!


===

???視点

「仲良くヒーローごっこか。今の君たちに、あれを倒せるのかな?」



===

第24話投稿しましたー!


描写していないだけで、魔物も会話できる設定にしています。


さて!少しでもこの作品が面白そうだなとか、続きを読みたいな等思っていただけましたら、☆3つ評価と作品フォローをして頂けますと幸いです!








読んで頂き、ありがとうございました~!






<(_ _)>ペコッ





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