第16話 時を戻し、現在

時を戻し、現在。


ホームルームが終わったので、家に帰ろうとする。


「おーい!ラース!」


…そうだった。ノアと変な形で会話が途切れたままだった。


ノアはこの学校の寮制度を使っており、マリーが死んだ今、僕も寮に入ってみないか、と言われていたのだ。


確かに僕の村から学園までは遠いので、通学に時間がかかる。


お金もかからないため、別に使ってもいいんだが、正直初期設定(?)が面倒くさい。


ノアがいるから、まぁ入寮してもいいかな〜、とは思う。


それに僕、最上位クラスだから、普通にすごい大きい一人部屋もらえるし。


…詳しく言うと、リビンク含み10部屋と、トイレとお風呂が2つずつ、(クソでかい温泉も共用で使える。)めちゃくちゃ綺麗で何でもあるキッチン、人が10人単位で入るクローゼット、玄関は通常の5倍くらいの広さがあって、配布される家具は、人が3人くらい寝っ転がっても余裕で入るめちゃくちゃふわふわで気持ちいいソファ、とてつもないほどに気持ちのいいベットと掛け布団。


おっきなテレビにたくさんのおしゃれな棚、机などなど…と何でももらえる。


落ち着いて考えたらマリーがいない今、絶対に入るべきでは?


「で、どうする?」


ノアが聞く。


「ぜひお願いしますッッッ!」


即答。


うん。悩まなかった。




「よし、じゃあ新規入寮登録しちゃおう!」


ゔー。めんどくさそう。


登録するところに連れて行ってもらう。


無人の受付に向かって、ノアが聞く。


「新規入寮よろしくお願いします」


「はーい」


奥の方から受付さんが出てくる。


「では、この書類に名前とクラスを書いてください」


僕は言われた通りにする。


「ありがとうございます。それでは106号室ですね。こちら鍵です」


鍵を受け取る。


「あ、はい。ありがとうございます」


106号室?ノアの部屋は105号室だから、、、隣の部屋か!?


この。なにか手を回したな。影響力強いからな、こいつ。


まぁ、ノアなら別に問題ないし、こちらとしても嬉しいしね。


喜んで受け入れようではないか。




===

第16話投稿しました!


330PV、26☆、嬉しい限りです...!

ありがとうございます!


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読んで頂き、ありがとうございました~!

<(_ _)>ペコッ






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