第14話 ランディオ軍との戦闘

ギースが死んだ悲しみも晴れないまま、村にあのランディオ軍が攻めてきた。


すぐに僕はランディオ軍と戦い始めた。


しかし面倒くらいことに、ランディオ軍は5つの部隊に分かれて、5方向から攻めてこられた。


僕は2つの部隊を、イーズさんが率いるこの村の成人男性達が残りの部隊を対処する。


ここは戦場と違い、たくさんの人達がいる。


こちらとしては、戦えない人達を守りながら、なおかつ戦闘に巻き込んではいけないため、僕は大きな魔法を使えないし、イーズさん達も窮屈だろう。


それを魔物達は分かっているのだろう。


僕に向かってくる攻撃の他に、民間人を攻撃してくる魔物もいる。


かなり状況が悪い。


結局、2部隊を倒すのに長い時間を費やしてしまった。


疲れたが、イーズさん達を助けに行かなければならない。


全力で走る。


そこには、けが人を庇っている副村長さんたちと、魔物達が戦っていた。


イーズさんは、一人でその部隊を率いている魔物と戦っている。


イーズさんが、押されている。


否。


もう勝負は決まっている。


イーズさんは片腕を切られ、片目をつぶされ、イーズさんの剣は魔物に取られ、片膝を地面につけている。


イーズさんと戦っていた魔物が、剣をゆっくりと上げている。


全力で走って助けに向かう。


よしっ!間に合う!


魔法で作った刀で振り下ろされる刃を止めに行く。


キィィィィィィィン!


鉄と鉄がぶつかり合う音がする。


しかし、その音は、僕の求めていた場所では鳴らなかった。


戦場で一度だけ戦った、上級魔物

『リビィール』が、僕の刀を受け止めていた。


イーズさんに振り下ろされた刀は、スローモーションのように見えた。


「こっっのヤローーーー!」



===



気がつくと、周りに魔物はいなかった。


倒した魔物もいれば、逃げたものもいるのだろう。


戦っていた副村長さん達が駆けつけてくる。


なるほど。


僕の邪魔にならないようにと離れていてくれたのか。


イーズさんの遺骸を見る。


彼には返しきれないほどの恩がある。


きっと今生きている彼らは、イーズさんのおかげで生きているのだろう。


ギース、そしてイーズさんの死。


僕は冷静にはいられなかった。




===

第14話投稿しました〜!

過去編は次回で終わらせるつもりです。


カクヨムコン、間に合わなそうだなー(泣)


ということで、時間があれば2は投稿していこうと思います。


さて!少しでもこの作品が面白そうだなとか、続きを読みたいな等思っていただけましたら、☆3つ評価と作品フォローをして頂けますと幸いです!


読んで頂き、ありがとうございました~!

<(_ _)>ペコッ





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