第13話 ギース・ヒィラーズ

彼とは、小さい時から仲が良かった。 


僕は勇者育成学校に通う前は普通の身体能力だった。


それに反して彼は、とてつもなく運動神経が良かった。


運動系では何をとっても彼には勝てなかった。


足の速さでは勝てず、力強さも、ジャンプ力も、反射神経でも勝てなかった。


それに頭も彼はよく、村中で彼の名は知れ渡っていた。


そんな彼が、出兵に名乗りを上げた。


正直、僕は彼も、マリーも出兵なんかしてほしくなかった。


もちろん、僕自身もしたくない。


当然、その理由は「危険」だから。





僕とギースは前線に駆り出された。


ただひたすらに敵兵を倒した。


倒して、倒して、倒した


生きるのに精一杯だった。





ランディオ軍が撤退していった。


戦闘が終わった。


それなのに、なんだか嫌な予感がしていた。



村に帰った。


すぐに僕は走ってギースの家に向かった。


インターホンを押そうとして、やめる。


息が詰まる。


冷や汗をかく。


家の中から、とんでもない泣き声が聞こえる。


すぐに引き返して、家に戻る。


母さんを見もせず、部屋に戻る。


ギースが、死んだ。


この、戦闘で。



数日が経った。


まだ悲しみは絶えない。


だけど、世界は待ってくれなかった。


ランディオ軍が、村を攻めてきた。


===

第13話投稿しました〜!


なんと!『英雄のその後』が270PVを突破しました!


お読みいただきありがとうございます、ほんとに。


さて!少しでもこの作品が面白そうだなとか、続きを読みたいな等思っていただけましたら、☆3つ評価と作品フォローをして頂けますと幸いです!


読んで頂き、ありがとうございました~!

<(_ _)>ペコッ


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