第12話 過去の思い出
僕はマリーが言った言葉を思い出す。
僕たちは別の学校に通うようになったあとも、家族ぐるみの付き合いをしていた。
ある日、村中に緊急速報が流れた。
『ランディオと我が軍の衝突がアラグ平原で開始されました。もしもの時に備えておいてください』
村中、いや、国中に激震が走った。
僕はその頃、勇者育成学校中等部を卒業し、高等部に入学した。
僕は才能があったらしく、圧倒的な強さを持っていた。
教師たちには
「勇者になれるかもしれないぞ!」
と常日頃言われた。
僕はゆっくりのんびりしていたかったんだけれど...
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戦闘が始まってから5日が過ぎた。
僕たちの村では、合計4人の出兵を命令された。
当然、自ら進んで参加するものはいなかった。
村で25という若さで村長にまで出世したイーズ・ユードさんは、戦闘力も高く、彼は自ら参加した。
あと3人。
数日たった。
マリーが、出兵することを決めたという情報が流れ始めた。
僕はマリーを問い詰めた。
「なぜ出兵なんてすることを決めたんだ!」
彼女はこう答えた。
「だって、私が行かなきゃ、他の人達が行かされちゃうじゃない。それに、私は女だから、戦闘はしない。ケガした兵士さん達を看護するだけ。1人でもたくさんの人を、助けてあげたいの。」
僕はそれを聞いて、自然と言葉が出た。
「じゃあ、僕も出よう。僕はこの村で一番強いし、国の中でも強い方だと思う。マリーのような人が覚悟を決めて出兵するのに、僕のような人がひよっていてどうするんだ」
僕とマリーは参加することを決めた。
もう1人参加したのは、僕と昔からの友達だった、ギース・ヒィラーズだった。
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第12話投稿しました〜!
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読んで頂き、ありがとうございました~!
<(_ _)>ペコッ
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